ITエンジニアの仕事は常に新しい技術トレンドに対応しなくてはならず、技術の衰退サイクルが早いため「35歳定年説」が唱えられることもあります。
paiza株式会社の調査によると、40歳以上のエンジニアの採用決定者の割合は年々上昇し、2021年には16.4%まで増加しています。
このように、20代や30代だけではなく、能力の高い40代のエンジニアを採用する企業も増えています。では、40代からエンジニア転職を目指すのは現実的なのでしょうか。
この記事では、エンジニアの転職市場のデータから、転職を成功させるポイントまで幅広く解説していきます。エンジニア経験者に向けたキャリアプランの例もあげているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
エンジニアの転職市場の現状
上記のように、40代のエンジニアの需要は伸びつつあります。では、実際エンジニアの転職市場はどのような状況なのでしょうか。今後のIT人材の需要や、年収について解説していきます。
2030年にIT人材は「79万人」不足する
経済産業省による IT人材需給に関する調査 によると、2030年にIT人材は約79万人不足すると言われています。需要の伸びに対するグラフをそれぞれ見ていきましょう。
IT需要の伸びは以下のように定義されます。
- 低位シナリオ 1%
- 中位シナリオ 2〜5%
- 高位シナリオ 3%〜9%
2018年のIT人材の供給人数は103万人、不足人数は22万人でした。生産性上昇率を「0.7%」とした場合「低位シナリオ」では、IT人材の需給ギャップは徐々に減少し、2030年には約16万人です。
IT需要の伸びが「高位シナリオ」の場合、IT人材の需給ギャップは拡大していき、2030年には約79万人になります。このように、IT需要の拡大とともに、2030年にはIT人材の不足が予想されます。
エンジニアだけがIT人材に分類されるわけではありませんが、IT人材の代表格であるエンジニアも大幅に不足するため、エンジニアの重要性はより高まっていくことが予想されます。
40代のエンジニアの平均年収は「588万円」
doda(デューダ)によると、40代のエンジニアの平均年収は「588万円」です。職種別に見てみましょう。
職種 | 40代の年収 | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
サーバーエンジニア | 591万円 | 454万円 | 377万円 |
ネットワークエンジニア | 637万円 | 455万円 | 345万円 |
Webサービスエンジニア | 579万円 | 425万円 | 381万円 |
SE / プログラマ | 547万円 | 417万円 | 371万円 |
4職種のなかで40代の年収が最も高いのはネットワークエンジニアで、637万円です。男女別で見ると、どの職種でも男性の方が年収が高い傾向です。
次に各年代の平均年収を見ていきましょう。dodaによると、40代の平均年収は502万円です。
ITエンジニアのどの職種も、40代の平均年収と比較すると100万近く高い傾向があります。これらのことから、エンジニアの年収は他の職種と比べても平均年収が高い職種と言えます。
実力主義のITエンジニア | 40代で給料が上がるとは限らない
上記から40代のエンジニアは需要が高く、年収も高い傾向である職種だとわかりました。ただし、40代から未経験でエンジニアに転職する場合は注意が必要です。
企業は40代の採用において「求職者のいままでのキャリアが活かせるか」を重要視する傾向です。いままでのキャリアが活かせれば実力を評価され、給料が上がる可能性があります。しかし、未経験からの転職では、求職者が転職先の企業で活かせる経験は少なくなってしまいます。
エンジニアは実力主義で給料が高くなるため、年齢が高くなるごとに給料が良くなる職種ではありません。その結果、未経験から転職することで、在籍している会社の給料よりも大幅に減ってしまう可能性が考えられます。
40代でエンジニアに転職をする場合、これらの可能性を考えて動かないと、結果的に後悔することになりかねません。「なぜエンジニアに転職したいのか」を深堀り、よく考えて行動しましょう。
転職前に知っておきたいITエンジニアの仕事内容
エンジニアと一言で言っても細分化するといくつかの職種があります。エンジニアへの転職活動をする前に、それぞれのエンジニアの役割を知っておきましょう。
企業ごとにエンジニアの役割や呼び方は異なる場合がありますが、ここでは下記の3職種の仕事内容について詳しく解説していきます。
- プログラマー
- インフラエンジニア
- システムエンジニア
プログラマーは設計書をもとに開発をして機能を実装するエンジニアです。身につけておくべき言語も多岐にわたります。
- C言語
- C++
- C#
- Java
- VB
- PHP
- Ruby
- Python など
インフラエンジニアはサーバーやネットワークなどハードウェアの構築や運用を担当するエンジニアです。大きく4種類に分けられます。
- ネットワークエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
- データベースエンジニア
職種ごとの専門性が高く、それぞれの領域のインフラに関する知識が求められるのが特徴です。
システムエンジニアは、コンピュータシステムの開発において設計から開発、テストまで一貫して進めていく職種です。クライアントとの打ち合わせを通じて仕様を考えていきます。技術面だけではなく、コミュニケーション力や相手に正しく伝えるための能力が必要です。
40代でエンジニア転職するために必要な知識やスキル
40代でエンジニア転職を成功させるためには、事前に必要な知識やスキルも備えておかなければなりません。
基礎的なIT分野の知識
エンジニアに転職するためには、基礎的なIT分野の知識を知っておく必要があります。
目指すエンジニア像によって必要な知識は異なりますが、以下の知識はあらかじめ理解しておきましょう。
- パソコンなどのハードウェアの仕組み
- サーバーやWebサイトなどのインターネットの仕組み(TCP/IPなど)
- アプリケーションが動く仕組み
エンジニアとして転職する前に最低限これらの仕組みを理解し、職種によって必要な知識をキャッチアップしていきましょう。
プログラミングスキル
近年では、プログラミング不要でシステムを実装できるノーコードのサービスも登場し始めていますが、細かな要件にあわせてシステムを実装するには、依然としてプログラミング言語の知識とコーディングスキルが必要不可欠です。
プログラミングは、プログラムの設計からエラーの修正までの全工程を表し、コーディングは「プログラミング言語でソースコードを書く」工程を指します。
ハードウェアやOS(Operating System)、目的によって使うプログラミング言語は異なります。例えば、Webサイト制作などを行うフロントエンドエンジニアは、HTMLやCSS、Javascriptなどのプログラミング言語だけでなく、CMS(コンテンツマネジメントシステム)構築のためのPHPの知識などが求められます。また、Webサービスをつくるシステムエンジニアには、PythonやRubyなどの知識が求められます。
このように職種に合わせて必要なプログラミング言語の知識は異なります。しっかりと下調べをした上で、目的に合わせたプログラミング言語の学習を行うようにしましょう。
最新の技術トレンド
エンジニアに転職する際は、最新の技術トレンドも把握しておきましょう。IT業界で必要とされる技術は常に変化するため、エンジニアは常に最新の技術トレンドを学び続ける必要があります。
特に近年では、DX(デジタルトランスフォーメーション)に注目が集まっています。経済産業省の提議によると、DXはデータや最先端のデジタル技術を活用することで、企業の競争優位性を高めることを指し、多くの企業がコストを削減したり、新たな事業創出に取り組んでいます。
IT分野を筆頭に推進されるDXですが、特に注目が集まる技術がAI(機械学習)です。機械学習技術は膨大なデータからコンピュータが自動的に法則を導き出し、将来の売上などを予測したり、画像を分類したりすることが可能になっています。
その他にも、技術は日々、急速に変化を続けています。エンジニアに転職を考えている方は、Webメディアを見たり、コミュニティに所属し、最新のトレンドを理解し、市場価値を高めていく心がけが重要です。
ポータブルスキル
ポータブルスキルを身につけることで、自社だけではなく他社へ転職したときにも活躍できる人材になります。ポータブルスキルは、業種や職種問わず、どんな環境でも活かせるスキルです。
エンジニアと言っても、プログラミング言語の知識だけが求められているわけではありません。社内で提案をしたり、部下をマネジメントする能力は、他の職種と同様に求められます。
40代でエンジニアに転職するためには、以下のポータブルスキルを身につけておくとよいでしょう。
資料作成のスキル
プロジェクトの概要を伝えたり、結果を報告したり、エンジニアにとっても資料作成はなくてはならない業務です。わかりやすい資料をつくることで、ビジネスサイドとの円滑なコミュニケーションに繋がります。
開発組織内であれば、専門的な内容でも理解されやすいですが、部署をまたいで成果を共有したりする場合、いかに企業の業務効率化や売上アップに貢献したのかをわかりやすく簡潔に伝えることが重要です。
社会人の基礎スキルだからこそ、軽視することなく、資料作成スキルの向上を意識しましょう。
コミュニケーション力
エンジニアには、高いコミュニケーション能力が求められます。複雑かつ大規模なプロジェクトになればなるほど、チームメンバーの認識の齟齬が生まれない工夫が必要だからです。
認識の齟齬が生まれないように、具体的でわかりやすいコミュニケーションを心がけることで、チーム内の認識が統一され、スムーズにプロジェクトを進められます。
また、普段から他部署の従業員とコミュニケーションをとっておくことで、必要なときに連携がしやすくなります。
エンジニアでは、コミュニケーションよりもPCに向き合う時間を重視してしまう人も多い傾向にありますが、コミュニケーションの重要性を理解することで、より市場価値が高いエンジニアに成長できるでしょう。
マネジメント力
上述のように、複雑かつ大規模なプロジェクトになればなるほど、コミュニケーションが重要です。あわせて必要なのがマネジメント力です。
大きな組織になればなるほど、マネジメントの体制をしっかりと構築し、スムーズに意志決定してプロジェクトを進めることが重要です。
特にIT関連のプロジェクトでは、何かのミスが発生してしまえば、膨大な時間のロスが発生したり、時には損害が発生してしまう可能性もあります。
40代であれば、基礎的なマネジメント力を有している人も多いでしょう。改めてマネジメントの重要性を理解することで、求められるエンジニアに成長できるでしょう。
エンジニア転職を40代で成功させる7つのポイント
40代のエンジニアが転職を成功させるためには、どのような準備をする必要があるのでしょうか。40代でエンジニア転職を成功させるポイントは主に7つあります。以下のポイントを押さえることで、40代がエンジニアとして転職を成功させる可能性が高くなります。
IT業界の転職市場を把握する
40代で転職を成功させるために、IT業界の転職市場について把握していきましょう。IT業界は規模が拡大している一方で、人材不足が問題視されています。
近年ではデジタル技術を駆使して、経営やビジネスに革新をもたらす人材が求められています。また、コロナ禍でリモートワークが導入されたことから、セキュリティ環境を整備する企業が増え、セキュリティ面に詳しい人材のニーズも高まっている傾向です。
採用面接においても、技術力だけでの通過は難しくなっています。サービスを使い続けてもらうための「サービス志向」や、どんな機能がよいのか考える「プロダクト志向」も踏まえたうえで判断されます。
エンジニアはプロダクトを「誰に」「どのように」使ってもらうのか考えるために、幅広い知識を身につけておくとよいでしょう。
キャリアの棚卸しをして自分の強みを見つける
40代での転職を成功させるためにキャリアの棚卸しは必要不可欠です。キャリアの棚卸しをすることで、自分がこれまでのキャリアで何をやってきたのか、強みが何か発見できます。
キャリアの棚卸しをする際は、いままでの経験とスキルを洗い出して整理していきましょう。時系列に書き出し、それぞれの成果を書いていきます。
成果を出すまでの過程を書くことで、採用担当は面接の場で、転職希望者が自社で活躍できる人材かどうかを判断できます。
応募する企業によって求められる人物像は異なる傾向です。応募先企業がどんな人材を求めているか分析し、企業に合ったアピールをすることが大切です。
転職サイトに登録してIT業界の求人情報を調べる
転職サイトに登録してIT業界の求人情報を集めましょう。求人情報を集めることで、自分が持っているスキルを必要とする会社を把握し、IT業界で注目されている会社・職種がわかります。
2022年はコロナ禍と比べて採用活動が回復した背景もあり、職種問わず求人ニーズは高まっている傾向です。
女の転職typeによるとエンジニア、技術者、IT・システム系の求人は、2020年1月のデータを1とすると2021年12月は1.81です。このようにIT業界の求人数は、エンジニアの種類を問わずに増えると言われています。
アウトソーシング会社やSIerを中心に、未経験者のアプリ系エンジニアの採用枠が増加しています。また、企業のDX推進とともに社内SEやクラウドエンジニア、セキュリティエンジニアの採用も増えるでしょう。
オンプレミス環境からクラウド環境に移行できたり、セキュリティ問題に対処できたりするIT人材の需要が高まっています。
IT関連の資格を取得する
転職を成功させるために、専門性を高めてIT関連の資格を取得するのもオススメです。どの資格を取得しようか悩んでいる人は、以下の資格の取得を目指すのがよいでしょう。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
ITパスポートとは「情報処理の促進に関する法律」にもとづく国家資格です。ITに関する基礎知識を問われます。ITパスポートを取得していることで、最低限ITの知識を持っている証明にはなります。
基本情報技術者とは、システムエンジニアやプログラマーが基本的な知識を体系的に学習できる資格です。ITパスポートとの違いは、よりアルゴリズムやソフトウェア開発に関する知識を要求されるところです。
IT関連の資格を取得していることで、採用において専門分野の知識を取得しているアピール材料になります。
エンジニア養成スクールに通う
エンジニア養成スクールに通うことで、転職活動が有利になる場合もあります。エンジニア養成スクールでは、目的に合わせてプログラミング言語を効率よく学べるのがメリットです。
仲間もいるのでモチベーションも保ちやすいのも特徴です。一方で、独学で学ぶよりも高額の費用がかかってしまいます。
エンジニア養成スクールには転職サポートもついているスクールが多くあるので、それも利用しましょう。ただし、スクールによっては年齢制限を課しているところもあります。
年齢制限の有無や、自分に必要なスキルが習得できるかどうかを基準にスクール選びをしましょう。独学で学ぶことに限界がある人や、技術力を早く身につけたい人はエンジニア養成スクールに通うこともオススメです。
技術的なポートフォリオを用意する
エンジニアとして転職活動をする際は、技術的なポートフォリオを用意しておきましょう。ポートフォリオがあることで、企業は求職者のエンジニアとしての実力を測れます。
経験者の場合は、いままで参加したプロジェクトや作成したアプリ・サービスの実績をまとめておくのがオススメです。未経験者の場合はどれくらいコーディング技術があるのか、0からどのくらい作品を作れるのかが判断基準になります。
GitHubで自分のアプリのソースコードを公開したり、Qiitaで自身の技術に関する学習を記録したりしておくのがよいでしょう。
エンジニア転職に強い転職エージェントを利用する
40代がエンジニアとして転職活動を成功させるためには、エンジニア採用に強い転職エージェントを利用する必要があります。
エンジニア採用に強い転職エージェントを選ぶことで、他社にはない求人も見つけられます。エンジニアの転職実績が豊富なので、事前に選考情報を聞くことも可能です。
どの転職エージェントを利用するのがよいのか悩んだら、以下を参考にするとよいでしょう。
- マイナビIT AGENT
- リクルートエージェントIT
- レバテックキャリア
マイナビIT AGENTはマイナビが運営しているエージェントです。IT業界のエンジニアに特化しており、IT業界出身のキャリアアドバイザーがいます。
リクルートエージェントITは、業界最大手のリクルートグループが運営しています。公開求人が51,317件、非公開求人が62,289件と非公開求人の方が10,000件以上多いので、他では見ない求人にも出会えます。
レバテックキャリアは、レバテック系のサービスのなかでもITエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。経験者エンジニア向けのエージェントであり、さまざまな雇用形態の求人を取り扱っているのが特徴になります。
エンジニア転職に強いエージェントのなかでも、サービスの強みはそれぞれです。自分の希望が叶えられそうな転職エージェントを利用していきましょう。
40代のエンジニアとしてのキャリアプラン
40代のエンジニアとして転職を成功させるためには、転職活動のなかでキャリアプランを描いておくことが大切です。40代のエンジニアのキャリアプランは多岐に渡ります。ここでは、3パターンのキャリアプランを紹介します。
技術を極めてエンジニアとしての専門性を高める
1つめは、技術力を極め、自身の領域に特化したエンジニアとしてスペシャリストになる道です。つの領域に特化することで、技術力を極めたエンジニアとして価値が伝わりやすくなります。
マネジメントに関わりたくない人や、1つのことに熱中しやすい人におすすめのキャリアプランです。一方で、競合が激しい領域があったり、自身が特化している技術が時代遅れになってしまうリスクもあります。
自身の領域に特化するのと同時に、社会の中で求められているのかどうか、俯瞰して見れるように工夫することが重要です。
幅広い業務を担当するゼネラリストを目指す
2つめは、幅広く業務を担当し、ゼネラリストとして活躍していくキャリアです。ゼネラリストには幅広い豊富な知識や技術、実績が必要とされます。
的確に指示を出すための技術面のスキルだけでなく、ビジネスやプロジェクトの進行に関する知識・スキルなども要求される傾向です。
また、ゼネラリストは、顧客とコミュニケーションを取る場面が多くあり、コミュニケーション能力を活かして顧客のニーズを把握していかなければなりません。柔軟な思考力で臨機応変に対応し、広い視野で物事を見れる人材がゼネラリストに向いています。
チーム全体をマネジメントする管理職になる
3つめは、チーム全体をマネジメントする立場として、管理職になるキャリアです。企業は採用において40代のエンジニアに、マネジメント能力を期待する傾向があります。
管理職に向いているエンジニアはコミュニケーション能力が高い人材です。管理職はチーム全体をマネジメントし、同じ目標を目指すよう部下をまとめていかなければなりません。
バックグラウンドが異なるメンバーをまとめていくためには、チームの課題を明らかにする必要があります。自分で意思決定をしたい人や、開発以外の仕事に挑戦したい人は管理職を目指すのもオススメです。
エンジニアを長く続けるための3つのコツ
40代以降もエンジニアとして続けていくためには、意識を持って働く必要があります。意識して働かなければ、目まぐるしく変化するIT業界でエンジニアは活躍し続けられません。以下の3つのコツを押さえていきましょう。
常に新しい技術トレンドを勉強する
エンジニアは常に新しい技術を学び続けなければなりません。IT業界の技術は常に変化するため、エンジニアには知識を貪欲に吸収していく姿勢が必要です。
勉強し続ける覚悟がなければ、新しい技術に対応できず、知識が追いつかなくなってしまいます。株式会社EXIDEAの調査によると、以下の言語がオススメとされています。
- Python
- Java
- Ruby
PythonはWebアプリケーション開発に使われるだけでなく、データ分析や機械学習分野で利用されることが多い言語のひとつです。コードの書きやすさから世界中のアプリケーション開発に使われています。
Javaは汎用性が高く、身のまわりのさまざまなシステムに使用されています。Javaを必要とする求人数が多く、Javaから学び始めるエンジニアも多い傾向にあります。
Rubyは主にアプリケーションサイトやECサイトなど、フレームワークを使って比較的容易にサービスが構築できることが特徴です。Web系のスタートアップ企業で採用しているところが多い傾向にあります。
需要のある言語を習得したエンジニアは、転職市場でも希少価値の高い人材になります。エンジニアとして活躍し続けるためには、常に新しい技術を勉強していく姿勢が大切です。
エンジニアとしてキャリアプランを明確にする
エンジニアとしてキャリアを築いていくためには、キャリアプランを明確にする必要があります。キャリアプランを明確にすることで、自身がエンジニアとして目指すべき方向が明らかになるのです。
会社員であれば、技術を求めてスペシャリストになったりマネジメント側に回って出世したりするキャリアがあります。また、エンジニアのなかには会社員として働くだけではなく、フリーランスとして活躍している人もいます。
フリーランスは会社員と違い決まった給料をもらうわけではないので、仕事をすればするだけ自分の収入アップにつながります。やりたい仕事だけ受けて働くことも可能なので、仕事の自由度も高い傾向です。
一方で会社員と違い教育を受けられる環境がないので、スクールに通って学習したり、受けた仕事のなかでキャッチアップしたりする必要があります。自分が理想とするエンジニア像を明らかにし、その人物像に沿って実力を身につけていかなければなりません。
上記のように、エンジニアのキャリアプランはさまざまです。自分が理想とする姿に近づくようキャリアプランを立てていきましょう。
健康管理に気を使う
健康管理に気を使うことは当たり前ですが、体を動かす機会が少ないエンジニアを長く続けていくために、健康管理は欠かせません。心身が不調だと仕事のパフォーマンスも低下してしまいます。
エンジニアはパソコンと向き合うため、長時間座ったまま作業する時間が多い職業です。長時間座ったまま作業し続けると、肩こりや眼精疲労などの症状を引き起こす原因にもなります。適度なストレッチや散歩など、意識的に体を動かす習慣をつけましょう。
また、エンジニアの仕事には納期があります。仕事の納期が近くなると、エンジニアの勤務時間は長くなる傾向です。勤務時間が長い状態が続いてしまうと、寝不足になってしまいます。
夕食を早めに済ませたり、カフェインの量を少なくしたりして、短時間でも質の高い睡眠を心がけましょう。エンジニアはデスクワークがメインですが、仕事を長く続けていくには体力が必要です。健康管理を怠らず、規則正しい生活を送りましょう。
まとめ
40代がエンジニア転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえて転職活動をしていきましょう。
- 転職サイトや転職エージェントを利用し、IT業界の転職市場を把握する
- ポートフォリオを最新の状態にする
- IT関連の資格を取得する
キャリアの棚卸しをするなかで自分の強みを見つけ、さまざまな選択肢からエンジニアとしてどのようなキャリアを描きたいのか考えることが大切です。
エンジニアは常に新しい技術を勉強しつづけなければなりません。必要な知識やスキルを身につけて、エンジニアとしての市場価値を高めていきましょう。