仕事や転職に関する悩みを一人で抱えてたり、漠然と「このままでいいのか?」と将来が不安になったりすることはありませんか? そんな時に頼れるのが、キャリアカウンセリングです。
キャリアカウンセラーに相談することで、今まで気がつかなかった自分の可能性や強み・弱みを把握でき、仕事の悩みについても解決するヒントを得られます。また、今後のキャリアについてじっくり考えたい人にもキャリアカウンセリングはおすすめです。
今回は、キャリアカウンセリングを受けるメリットや相談先の探し方、手順などをまとめてご紹介します。
記事の目次
「キャリアカウンセリング」とは
キャリアカウンセリングとは、キャリアカウンセラーとの対話を通じて、働き方や今後の人生についての悩みやモヤモヤを解決に導くサービスです。相談を聞いてくれる人のことを「キャリアカウンセラー」と呼び、学校や企業にも所属しています。
日本キャリア開発協会(JCDA)では、キャリアカウンセラーの仕事について次のように言及しています。
個人と社会の間に立ち、仕事を中心とした人生をひとが活き活きと過ごせるようお手伝いするのがキャリアカウンセラーなのです。
引用元:特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 「キャリアカウンセラーの仕事」
学校での進路相談から職場でのキャリア相談まで、相談者に寄り添ってくれる頼れる存在がキャリアカウンセラーです
キャリアカウンセリングに資格は必要か?
「キャリアカウンセラー」に似たもので、「キャリアコンサルタント」や「CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)」がありますが、これらは取得している資格によって呼び名が変わります。
ちなみに「キャリアカウンセラー」「キャリアアドバイザー」を名乗る際に、資格の有無は問われません。これからキャリアカウンセラーを目指すのであれば、目的に合わせた資格を取得するようにしましょう。資格があることで、自身の知識やスキルを明示できます。
名称 | 資格 |
キャリアカウンセラー | ナシ |
キャリアアドバイザー | ナシ |
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー) | アリ(民間資格) |
キャリアコンサルタント | アリ(国家資格) |
また、具体的なイメージが湧きにくい方は、厚生労働省の「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」の職業紹介動画をご覧ください。
キャリアカウンセリングが必要とされる背景
キャリアカウンセリングができるキャリアコンサルタントの数は年々増加し、国家試験に合格し、キャリアコンサルタントとして6万人以上が活動しています。
日本の雇用環境が変化している
これまで日本の働き方は、“三種の神器”に保証されていました。
【日本的経営の三種の神器】
- 終身雇用:企業倒産・経営悪化が発生しない限り、定年まで同じ企業で働き続けられる雇用制度のこと
- 年功序列:年齢・勤続年数に応じて賃金や役職が上がっていくこと
- 企業内組合:同じ企業で働く従業員が結成する組合のこと。職場環境や待遇について改善を求めることができる
しかし、近年の経済状況では、“三種の神器”が保証できなくなりました。経営難に苦しむ企業は大規模なリストラを実施したり、早期退職希望者を募るようになります。
時代の流れについていけないまま、従業員たちの間で雇用格差が広がり、キャリア形成に悩む人が増えたのです。また、転職市場では欧米企業の雇用システムである「ジョブ型」も取り入れられ、専門知識を持った人が活躍するようになりました。それにより、業務の均一化が難しくなり、職場間での業務レベル格差にも影響を与えてしまったのです。
そんな中で、これからのキャリアや働き方を考えるため、これらの格差を埋めていくために、キャリアカウンセリングの需要が高まったと考えられます。
働き方が多様化している
日本の雇用環境の変化に加え、「ジョブ型」が広がったことで、一人ひとりの働き方も自由になってきました。
これまで「定年まで働く」ことがスタンダードでしたが、さまざまな働き方ができる時代になります。
【多様化した働き方の例】
- 副業(復業)にチャレンジ
- 早期退職して会社経営
- 技術や知識を活かしてフリーランスに
- 資格などの専門知識を活かして独立
- 移住先で農業をしながらフルリモート出勤
自分自身のキャリアと向き合い、人生を豊かにしたいと考える人にもキャリアカウンセリングのニーズは高まっています。
キャリアカウンセリングを受ける5つのメリット
現在、6万人ほどのキャリアコンサルタントがいると言われています。しかし、企業に「キャリアカウンセリング」制度が導入されているのは、大企業で5〜6割、中小企業で2〜3割とまだまだキャリアカウンセリングの認知度は低い状況です。
実際にキャリアカウンセリングには、どんなメリットがあるのか紹介しましょう。
精神的な安定につながる
「このままでいいのか?」とキャリアへの不安を抱えている方は、その思いを相談するだけでも精神的な安定につながるでしょう。
日本では、「仕事の悩みを相談しない」と考えている人が多くいます。キャリア専門メディア「FindOne」が行ったアンケートによると、転職活動中に悩みを相談したことがある人は22%。78%は誰にも相談せず、孤独に転職活動を進めていることがわかります。
カウンセリング文化が浸透していない日本では、「誰かに相談するのは恥ずかしい」と考えている人が多いのかもしれません。
誰かに相談するだけで新しい視点が見つかったり、自分の新たな才能に気がつくこともたくさんあります。キャリアカウンセリングは不安な思いを解決するのにも向いています。
自己理解が深まる
実際にキャリアカウンセリングを受けた人は、どんな感想を持つのでしょうか? いくつかご紹介します。
女性のキャリアという点において、今まで自分が捉えていなかった新しい視点を与えてもらえたことにより、選択肢を広げることができました。新しい方向に向かって背中を押していただけたようにも感じたので、今後の進路をポジティブに受け取りながら進めるような気がいたします。
引用元:女性向け有料キャリアカウンセリングサービス「マイ・カウンセラー」 利用者の声
仕事で上司とうまくいかず、落ち込むことが多くありました。自己啓発の本を読んでハウツーを勉強しても、結局行動せずに終わっていましたが、パートナーと一緒に目標を立てて実行していく中で、自分の行動が変わり、悩んだときの対処方法を学べたように思います。
引用元:オンラインカウンセリング「cotree」 利用者の声
第三者と話すことで現職の恵まれた環境に気づき、意欲アップ。現職での行動変化につながり、評価された。自分の志向もわかり、希望職種を伝えたところ、社内異動が叶った。
引用元:オンラインキャリア相談「meetcareer」 利用者の声
3つのサービスから「利用者の声」を引用しましたが、いずれも誰かに話したことで自己理解が深まり、行動したのがわかります。自分だけでは気がつかない部分をキャリアカウンセラーに見つけてもらえるメリットがあるのです。
今後のキャリアプランの作成に役立つ
職場での上司との面談とは違い、第三者であるキャリアカウンセラーに相談することで、評価を気にすることなく、本当に自分のやりたいことを見つめ直すことができます。
- 異動させられるのではないか?
- 本当は新しいことにチャレンジしたい
など、心の中で思っていることを素直に打ち明け、本当に自分がやりたかったことと向き合えます。これからのキャリアについてじっくり考えたい人にもキャリアカウンセリングはおすすめです。
転職や独立に向けた準備ができる
キャリアカウンセリングは、これまでのキャリアを棚卸しする際にも役立ちます。職場ではなかなか評価されていないと感じていても、社会に出れば思っていた以上に評価される場面もあるからです。
客観的に自分の強みを理解し、転職や独立に活かしたいと考えている人にも、キャリアカウンセラーは力になってくれます。転職を専門的にサポートするサービスもあるので、転職や独立もスムーズに進められるでしょう。
休職に関する相談ができる
2015年から職場での「ストレスチェック」が義務化されました。これまで軽視されてきたメンタルヘルスについても、企業側が積極的に行うようになっています。
上司や同僚には伝えにくい心の健康の相談も、第三者であるキャリアカウンセラーに相談することで適切なアドバイスをもらえるでしょう。産業医と連携している場合も多いので、内密に休職の相談を進めることが可能です。自分の心と身体を守るためにも、辛い思いは相談して解決するようにしましょう。
キャリアカウンセリングの具体的な相談例
ここからは、具体的な相談例を紹介します。どんな相談をしたらいいかわからない方は参考にしてみてください。
例1「自分に向いてる仕事が、わからない」
今の職場の仕事がなんとなく合わない気がしている。そもそも転職を希望しているのか、自分でもわからず、やる気がないまま仕事を続けている状態。
例2「ワークライフバランスを整えたい」
子どもが生まれ、もっと家族の時間を増やしたいと考えているが、仕事も減らせない。自分としては両立させたいが、何からはじめたらいいか悩んでいる。
例3「部下との関係が日に日に悪化している」
自分の若い頃と同じような接し方でいいのかわからなくなってきた。オンライン上でのコミュニケーションも希薄な気がして、このままではダメだと思いつつ、どうしたらいいかわからない。
例4「異業種で独立したい」
長年サラリーマンを続けてきたが、趣味を活かした事業をしたいと考えている。本を読んだり、セミナーを受けたりしているが、実際に行動に移せないので困っている。
例5「なんとなく将来が不安」
毎日不安な気持ちでいっぱいになっている。その理由もモヤモヤしていて、心の整理がついていない。
キャリアカウンセリングは、占いのように「こうなります」とズバリ言われることや、仕事のように評価されることもありません。「なんとなく不安」「どうしたらいいかわからない」というモヤモヤをカウンセラーにぶつけることで、少しずつ解決へと導けます。
「こんなこと聞いたら恥ずかしい」と思わず、なんとなく抱えているモヤモヤや不安を相談してみましょう。
キャリアカウンセリングを受ける方法
ここからは、キャリアカウンセリングを受けたいときにどうしたら良いのかを解説します。一般的な対面でのカウンセリングだけでなく、最近ではメールやテレビ電話などオンラインでも手軽に受けられるようになりました。どんなカウンセリングがあるか紹介しましょう。
ハローワークなどの公的機関を活用する
厚生労働省では、『ジョブ・カード制度』という無料でキャリアプランを考えられるサイトを運営しています。
この中に、「キャリアコンサルティングを受ける」というページがあり、全国にいるキャリアコンサルタントから条件に合った人を検索できます。
また、『キャリア形成サポートセンター』による無料のキャリアコンサルティング(原則1回)も実施しています。求職中、在職中問わず誰もが受けられるので、お試ししてみたい方におすすめです。
人材紹介会社を利用する
すでに転職活動をしていて、その中でキャリアカウンセリングを受けたい人は、人材紹介会社を利用すると良いでしょう。
例えばdodaでは、「dodaエージェントサービス」を利用中の人が使える無料のキャリアカウンセリングがあります(利用には条件があるため、詳細はあらかじめご確認ください)。転職にあたって、不安がある方や、異業種へのチャレンジなどをする際におすすめです。
企業内のキャリア相談室を利用する
社内に「キャリア相談室」や「社員相談室」などが設けられている場合があります。福利厚生のひとつとして、誰でも無料で使えるケースがほとんどです。
その運営方法は、企業によってさまざまですが、基本的には人事評価とは切り離して話を聞いてくれるので、安心して相談できる場所です。外部ツールを導入している企業もあり、カウンセラーの活用方法は広がりを見せています。
個人のキャリアカウンセラーに相談する
「会社にはバレたくない」「家族にも知られたくない」などこっそり相談したいという方は、個人のキャリアカウンセラーに相談してみるのも良いでしょう。
対面だけでなく、Web会議ツール、メールや電話、チャットなどニーズに合わせて対応してくれるので、自分の時間も有効に活用できます。また、専門性の高いカウンセラーもいるため、相性のよいカウンセラーを探したい人にもおすすめです。
日本では、「こっそり」相談するイメージの強いカウンセラーですが、世界的にみるととても身近な存在で、敷居が低いものです。身体と同じように心の健康を守るためにも、カウンセラーを気軽に活用していきましょう。
キャリアカウンセリングを受ける4つのプロセス
ここからは、カウンセリングを受けるプロセスを紹介します。
心理カウンセラーと違い、キャリアカウンセラーは医療機関ではありません。難しい予約や手続きは必要ないので、安心してキャリアカウンセリングを受けられます。
相談先を探す
まずは「無料で試したい」のであれば、先ほど紹介した『ジョブ・カード制度』のサイトからキャリアカウンセラーに依頼するのがおすすめです。詳しく知りたい方は、お近くのハローワークに問い合わせれば、手続きの方法などを紹介してもらえます。
「有料サービス」の場合、実績や経験のあるカウンセラーたちが顔写真付きで紹介されているので、安心して探せます。より細かいカウンセリングや相談内容が明確であれば、有料のオンラインサービスを活用するのが良いでしょう。
カウンセリングの予約をする
サービスへの会員登録や料金の支払い方法などを登録したら、希望のカウンセラーに予約をします。
利用方法はサービスによって異なりますが、一度で終わるものもあれば、1ヶ月に何度でも相談できるもの、回数制限があるものなどさまざまです。自分の希望に合わせてサービスを選びましょう。
また、対面によるカウンセリングだけでなく、テレビ電話を活用したオンラインでのカウンセリングやメールやチャットなど文章によるものもあります。どのように対応してもらうのが使いやすいのか、自身のスケジュールとも相談しながら予約してみましょう。
キャリアカウンセリングを受ける
「職務経歴書」や「履歴書」などを用意した上で、キャリアカウンセリングを受けましょう。あらかじめ記入書類がある場合もあるので、予約をする際に必要書類を確認しておくことがおすすめです。
対面で行う場合、1回のカウンセリング時間は1時間〜1.5時間ほどが相場です。
また、人によってカウンセリングを受ける回数も変わります。3回ほどで「満足した!」と行動に移せる人もいれば、半年ほどかけてゆっくりキャリアを考えていく人もいます。「これが正しい」「こうしなきゃ」と思わず、自分のための時間を過ごすようにしましょう。
実践・振り返りをする
キャリアカウンセリングは、受けただけで何かが変わる、すぐに転職できるものでもありません。
カウンセリングを受けて感じたことや、次回のカウンセリングまでにやることを明確にし、日々実践していきましょう。例えば、転職に向けて「職務経歴書」をチェックしてもらったとします。その指摘を反映しないまま転職活動を続けていては、キャリアカウンセリングを受けた意味がありません。
自分の強み・弱みを理解し、理想のキャリアを築けるようにしっかり振り返りも行いましょう。
キャリアカウンセリングの料金はどれくらい?
キャリアカウンセリングは、公的機関や企業の福利厚生で実施しているサービスであれば無料で受けられます。
オンラインサービスや個人のカウンセラーの場合、有料サービスがほとんどです。お試しなのか、じっくり時間をかけて依頼したいのか、自分の希望に合わせて選ぶようにしましょう。
利用料金は、1時間あたり1万円前後が多い傾向です。次の章で、おすすめの有料サービスをご紹介しています。料金を比較する際の参考にしてみてください。
個人で対応しているキャリアカウンセラーの中には1時間数万円以上する方もいますが、料金だけで決めるのではなく、目的に合わせて選ぶことが重要です。
- 月に一度、じっくりと時間をかけて相談したい
- 毎週決められた曜日に相談して振り返りたい
- まずはお試ししたい
- いつでも電話やチャットで相談できる月額プランを希望したい
- 転職が決まるまでの3ヶ月、伴走して欲しい
自分の目的は何か、料金とプランのバランスを考えて依頼するようにしましょう。
<有料>おすすめキャリアカウンセリングサービス4選
ここからは、おすすめの有料キャリアカウンセリングサービスをご紹介します。初めての方はもちろん、これまで何度か利用経験がある方でも使いやすいサービスです。目的や利用頻度に合わせて選ぶようにしましょう。
ライフシフトラボ
「ライフシフトラボ」は、複業・社外越境を足がかりに転職や独立起業、定年後のセカンドキャリアなど、人生後半のキャリア自律を叶えるマンツーマンのオンラインビジネススクールです。受講生の複業デビュー成功率は95%にのぼります(トライアル版実績)。
人材業界に精通するキャリアコーチが、受講生の豊富な経験を活かせる複業デビューを伴走支援。強みの棚卸しから打ち出し方、具体的な案件獲得ノウハウまでを体系的に学び実践できます。
ライフシフトラボのプログラムは60日間の短期集中型です。体系的なオンデマンド講座と全8回のマンツーマン面談で理論と実践をカバーし、以下3点の成果が得られます。
1. 自分の経験やスキルが誰に価値を持つかがわかり、自分を “商品化” できる
2. 学ぶだけ・考えるだけで終わらず、複業活動を実際にスタートできる
3. 複業を足がかりに、今後30年間のキャリア自律の活路が拓ける
なお、ライフシフトラボは、人材紹介サービスや再就職支援サービスとは異なり、個人が費用を負担するサービスです。複業デビュー後の収入で十分に回収できるリーズナブルな自己投資で、今後30年間のキャリア自律の道が拓けます。
ライフシフトラボの受講料金 (税込)
- 60日間プログラム:298,000円
- 60日間プログラム終了後継続プラン:月額14,800円
マジキャリ
「やりたいことがわからない」そんな悩みを抱える20〜30代におすすめなのが『マジキャリ』です。キャリアカウンセラー(コーチ)は、転職エージェントなど人材業界経験者が数多く在籍しているため、転職活動支援にも対応してくれます。
入会金に加えて3つのコースごとに料金を支払うことで、35日〜75日サポートしてくれます。自分のキャリアをゼロから考えたいのか、自分にあった転職までサポートしてもらいたいのか、どんな自分になりたいかをイメージしながら、プロのキャリアコーチングを受けられます。
初回は無料でのカウンセリングも実施しているので、まず話を聞いてみたいという方はこちらがおすすめです。
コース名 | 入会金 | 料金 | 期間(カウンセリング回数) |
キャリアデザインコース | 50,000円 | 275,000円 | 35日(5回) |
自己実現コース | 50,000円 | 440,000円 | 75日(10回) |
自己実現コースmore | 50,000円 | 660,000円 | 75日(15回) 3ヶ月のアフターサポート |
ポジウィルキャリア
転職するよりも、これからのキャリアを真剣に考えたいと思っている人には『ポジウィルキャリア』が良いでしょう。今すぐの転職は考えていないけれど、「なんとなく将来が不安」と思っている人におすすめです。
『ポジウィルキャリア』は、研修を受けた担当トレーナーがキャリア心理学に基づいたプログラムでサポートしてくれるのが特徴です。また事前の無料相談や、コースを卒業した後も「卒業生コミュニティ」に参加できるなど、安心して利用することができます。
「まだ相談するほどでもない……」と思っている方でも、YouTubeでの動画配信やイベントも開催しているので、Twitterを確認してみるのがおすすめです。
コース名 | 入会金 | 料金 | 期間(トレーニング回数) |
キャリアデザイン | 55,000円 | 330,000円 | 35日(5回) |
キャリア実現 | 55,000円 | 495,000円 | 75日(10回) |
キャリア実現プラス | 55,000円 | 660,000円 | 75日(12回)1年サポート |
プレミアム | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
mentors
必要な時にだけ、プロに相談したいと思っている方は、『mentors』がおすすめです。カウンセリングやコーチング、ティーチング、コンサルティングなど幅広いプロと一緒に独自の「キャリアカルテ」を作成し、伴走してくれるサービスです。
会員は大きく分けて、月1回のセッションとメッセージ相談が可能な「スタンダード会員」と、必要な時だけ追加でセッションを受けられる「ライト会員」の2種類が準備されています。
また45分のセッションを1万円以下で受けられる「体験キャリア相談」もあるので、キャリアカウンセリングがどんなものなのかわからない方にもおすすめです。
コース名 | スタートアップセッション (初回費用) | 料金 | セッション (1回45分) |
体験キャリア相談 | 0円 | 9,980円 | 1回 |
スタンダード会員 | 33,000円スタートアップセッション (45分×2回) | 16,500円/月 | 月1回メッセージ相談付き |
ライト会員 | 33,000円セッション (45分×2回) | 5,500円/月 | – |
スポット利用 | 0円 | 22,000円 | 1回 |
※ スタンダード会員の追加セッションは、¥11,000/回。ライト会員の追加セッションは、¥17,600/回
<無料>おすすめキャリアカウンセリングサービス3選
次に無料で受けられる3つのサービスをご紹介します。
利用条件があり、すべての人が無料で受けられるものではありません。自分の目的や条件を確かめた上で、サービスの申し込みをしましょう。
キャリア形成サポートセンター
先ほども紹介した『ジョブ・カード制度』とも関連しているサービスです。全国の「キャリア形成サポートセンター」が窓口です。
個人、企業・団体、学校関係者を対象に、すべての人が雇用形態を問わず、無料で専門のキャリアコンサルタントと60分の面談が可能です。対面またはオンラインから選択でき、オンラインであれば平日は9:00〜19:00まで、土日も9:00〜15:50まで対応してくれます。
事前の「ジョブ・カード」作成が必須となりますが、自分のキャリアを振り返りたい人や、初めてキャリアカウンセリングを受ける人にもおすすめのサービスでしょう。
東京しごとセンター
『東京しごとセンター』では、55歳以上を対象に無料のキャリアカウンセリングを実施しています。仕事の探し方から、面接対策までシニア世代を専門としたアドバイザーがカウンセリングしてくれます。
さらに無料のオンラインセミナーも受けられます(受講には「しごとセンター登録番号」が必要です)。他にも、女性向けの相談窓口や、オンラインでの就職支援など『東京しごとセンター』は幅広いキャリアカウンセリングに対応しています。都民であれば誰でも無料で利用できますので、気になる方は、『東京しごとセンター』のサイトをご確認ください。
doda
転職活動と並行してキャリアカウンセリングを受けたい人にはdodaがおすすめです。このサービスは、エージェントサービスを利用している人が対象なので、ご注意ください。
「キャリアと希望職種がマッチしていない」「何からはじめたらいいかわからない」などの転職活動に関わる不安を電話かオンラインで相談に乗ってくれます。また相談した結果、「今の会社に残る」となっても問題なしなので、自分の目的を見失うことなく転職活動を進められるでしょう。
さらに無料で履歴書や職務経歴書の添削もしてくれるのも嬉しいサービスです。初めてのエージェント転職に悩んでいる方、なかなか良い結果に結びつかない方にもおすすめします。
キャリアカウンセリングを受ける注意点
有料・無料のサービスを紹介してきました。どちらを利用するとしても、キャリアカウンセリングを受けるために、以下3つのことに注意しておきましょう。
事前に履歴書や職務経歴書を用意する
キャリアカウンセラーにしっかりと相談に乗ってもらえるよう、あらかじめ自分の伝えられる情報は準備しておきましょう。
これまでのキャリアを共有するためにも、事前に履歴書や職務経歴書の用意をおすすめします。また、予約をした際に「記入してください」「準備してください」と言われていた書類やアンケートもしっかり記入してください。
しっかり事前準備し、キャリアカウンセリングの時間を有効に使いましょう。
嘘をつかない
面接ではないので、本音で話すことを心がけましょう。もし伝えたくない経歴があったとしても、嘘をつく必要はありません。担当になったカウンセラーはあなたの味方です。評価する人ではないので、一緒に最適な道の進み方を考えていきましょう。
同じキャリアカウンセラーに何度も相談していく中で、自分がついた嘘はバレます。自分の将来のために時間を使っているので、カウンセラーに心をひらき、共に目標に向かえるよう努力することが大切です。
キャリアカウンセラーとの相性が合わなければ申し出る
月額サービスを利用する際は、長い時間をキャリアカウンセラーと過ごします。人間対人間なので相性はあります。「なんとなく自分の思いが伝わらない」「相性が合わない」と感じたら、遠慮なく伝えるようにしましょう。
キャリアカウンセリングの目的は、あなた自身のキャリアを形成し素晴らしい未来を迎えることです。時間とお金を使っていくので、我慢せず自分の思いはしっかり伝えるようにしましょう。
まとめ
まだまだ日本では広がっていないキャリアカウンセリングですが、働き方が多様化していく中で、利用者は増えていくことが予想されます。
これまで一人で抱え込み、悩んできた方は、一度キャリアカウンセラーにその思いをぶつけてみるのがいいでしょう。心のトゲがなくなり、自分自身を見つめ直す良い機会になるかもしれません。
また世界的に見てもメンタルヘルス市場は拡大傾向にあります。企業としても身体の健康だけでなく、心の健康への取り組みも強化されていくでしょう。それにより、日本でも「カウンセリング」そのものがもっと身近に、そして日常の文化として根付いていくことが考えられます。
恥ずかしいことでも、難しいことでもないので、まずは一度心に抱えているモヤモヤを第三者のカウンセラーに相談してみるのはいかがでしょうか? きっとあなたを救う一歩になるはずです。