キャリアコンサルタントを目指すには、どの程度の費用がかかるのか気になるところです。
実務未経験者がキャリアコンサルタントになるには、養成講習の受講費用や国家資格の受験費用がかかってきます。また、資格取得後も登録費用や更新費用が必要となるため、全体でどの程度の費用がかかるのか事前に知っておくことが大切です。
本記事では、キャリアコンサルタントになるまでの費用を徹底解説します。また、記事の後半では、おすすめの養成講習の紹介、講習を選ぶ時のポイントについても詳しく紹介していきます。
講習費用の最大70%が支給される「助成金制度」の活用方法も紹介していますので、キャリアコンサルタントを目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントとは、「労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力の開発および向上に関する相談に応じ、助言および指導を行う専門家」のことです。企業、需給調整機関(ハローワークなど)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。
面談を通じて相談者の強みや適性、価値観、キャリアプランなどを相談者自身に気付かせ、相談者が抱える不安や悩みを解決に導くこともキャリアコンサルタントの役割です。
キャリアコンサルタントになるには国家資格が必要となるため、厚生労働大臣が認定する養成講習の受講や資格試験の合格が必須です。
次章では、キャリアコンサルタントになるための要件について詳しく見ていきましょう。
キャリアコンサルタントになるには
これまでに実務経験のない人がキャリアコンサルタントになるためには、下記の3つの要件をすべて満たす必要があります。
- 厚生労働大臣が認定する養成講習の修了
- 国家資格試験の合格(学科と実技)
- 試験合格後に「キャリアコンサルタント名簿」登録手続き
受験資格を満たすためには、厚生労働大臣が認定する「150時間」の養成講習を受講する必要があります。養成講習の選び方のポイントやおすすめの講習については、のちほど詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
また、キャリアコンサルタントは「名称独占」という資格に分類され、「キャリアコンサルタント」を名乗って活動するのであれば、資格が必須と覚えておきましょう。
キャリアコンサルタント試験の概要
キャリアコンサルタント試験の概要は次の通りです。
試験区分 | 学科 | 実技(論述試験) | 実技(面接試験) |
出題形式 | 筆記試験 (マークシート方式) | 記述式 (設問に解答) | ・ロールプレイ ・口頭試問 |
試験時間 | 100分 | 50分 | 20分 (ロールプレイ15分/口頭試問5分) |
合格基準 | 70点以上 (100点満点) | 90点以上 (150点満点)※ | |
受験料 | 8,900円 | 29,900円 |
※ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要
キャリアコンサルタントの国家資格を取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があり、それぞれに受験費用がかかります。学科試験か実技試験のどちらかをすでに合格している場合は、合格している試験が免除されるため、片方の試験に集中して臨むことが可能です。
十分な学習期間を設け、計画的に準備したうえで合格を目指しましょう。
キャリアコンサルタントになるためにかかる費用
実務未経験からキャリアコンサルタントになるためには、養成講習の受講修了や国家資格試験の合格などの条件を満たす必要があります。
では、こうした条件を満たすために一体どの程度の費用がかかるのでしょうか。ここでは、キャリアコンサルタントになるためにかかる費用について詳しく見ていきましょう。
講習費用の最大70%が支給される「助成金制度」についても紹介しますので、キャリアコンサルタントを目指す人はぜひ利用を検討してみてください。
「キャリアコンサルタント養成講習」の受講費用
キャリアコンサルタント養成講習の費用は受講する講習によって異なり、30万円~40万円程度です。
キャリアコンサルタントの養成講習は150時間のカリキュラムと定められており、講習内容は「講義」と「演習」に分かれています。
講義では、主にキャリアコンサルタントに必要な知識や理論を学ぶパートになり、講習により学習方法が異なります。代表的な学習方法としては下記の3つです。
- オンラインもしくは通学して講師から直接講習を受ける
- 講義映像とテキストを使用して講習を受ける
- テキストのみで講習を受ける
演習はキャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングの実務練習です。学習方法はオンラインもしくは通学での講習となります。
学習方法によっても講習の費用が変わり、なかでもテキストのみで学習する形式の講習は比較的費用が安い傾向です。ただし、費用が安いという理由だけで講習を選ぶと、学習効率の低下やサポート体制に不満を感じ、後悔することも少なくありません。
費用だけでなく、必ずそれぞれの講習の学習時間や受講形態などを調べたうえで、講習を選びましょう。講習選びのポイントやおすすめの講習については、このあと詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
助成金を利用すると講習費用の最大70%が支給される
キャリアコンサルタントの講習は、「専門実践教育訓練給付金」と呼ばれる助成金を利用することで、講習費用の最大70%が支給されます。
専門実践教育訓練給付金とは「働く人の主体的で中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の給付制度」です。
給付される助成金の内訳は下記の通りです。
対象のキャリアコンサルタント養成講習を修了すると、講習費用の「50%」が給付 | 資格を取得し受講終了日の翌日から1年以内に保険者として雇用されると、講習費用の「20%」が追加で給付 |
上記2つの給付を受け取ることで、講習費用の最大70%を支給 |
助成金を受け取るためには、以下の7つのステップを踏む必要があります。
- ハローワークで支給要件の確認を行う
- ハローワークで訓練前キャリアコンサルティングを受け、ジョブカードを作成
- ハローワークで受講前の手続きを行う
- 自分が選んだ講習に申し込みを行う
- 講習の受講開始と受講修了
- 修了日の翌日から1カ月以内に助成金の支給申請を行う
- ハローワークで助成金の追加給付の申請を行う
参考:大原|資格の講座
このように助成金を受け取るまでに若干の労力がかかるため、手間に感じる人も少なくありません。しかし、助成金を利用することで講習費用を大幅に抑えられるため、キャリアコンサルタントを目指す人におすすめの制度と言えます。
「キャリアコンサルタント試験」の受験費用
キャリアコンサルタント試験の受験にかかる費用は下記の通りです。
学科 | 8,900円 |
実技 | 29,900円 |
合計 | 38,800円 |
キャリアコンサルタントを名乗って活動するためには、国家資格である「キャリアコンサルタント試験」を受験する必要があります。
費用を抑える意味でも、できるだけ少ない受験回数で合格できるよう事前に学習をすすめていきましょう。
キャリアコンサルタントの登録費用
国家資格に合格するだけでは、キャリアコンサルタントとして活動できないので注意が必要です。無事に国家資格に合格した後は、「キャリアコンサルタント名簿」への登録手続きを行いましょう。
キャリアコンサルタント名簿への登録手続きには、下記の登録費用が発生します。
登録手数料 | 8,000円 |
登録免許税 | 9,000円 |
合計 | 17,000円 |
受験費用と同様に、登録費用もキャリアコンサルタントとして活動するうえで必要になるので覚えておきましょう。
キャリアコンサルタント資格の更新費用
キャリアコンサルタントの国家資格に合格し登録手続きを終えたら、晴れてキャリアコンサルタントとして活動できます。しかし、キャリアコンサルタントとして継続的に活動していくためには、5年ごとに資格の更新費用がかかることを覚えておきましょう。
キャリアコンサルタント資格の更新費用には、「更新講習」と「更新手数料」があります。それぞれにかかる費用や詳しい内容について紹介していきます。
更新講習の費用
更新講習は「知識講習」と「技能講習」に分かれており、それぞれに必要な費用の概算は下記の通りです。
知識講習(8時間以上) | 約15,000円 |
技能講習(30時間以上) | 約100,000円 |
合計 | 約115,000円 |
知識講習とは、「キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習」とされており、8時間以上の講習が必須となります。技能講習は、「キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習」で、30時間以上の講習が必須です。
各種費用の計算方法ですが、知識講習は8時間で約15,000円です。技能講習については5時間で約20,000円のため、合計30時間受講する場合、「20,000円×6講座」で約100,000円になります。
更新手数料
キャリアコンサルタント資格の更新手数料は、一律で「8,000円」です。
更新手数料自体は、5年ごとであることを考えれば決して高い金額ではありませんが、更新講習の費用と合わせれば約120,000円という費用が必要となります。
キャリアコンサルタントとして活動していくうえで、維持費として必要となる費用ですので、事前に頭に入れておきましょう。
キャリアコンサルタントに無料でなる方法はあるか?
結論から言えば、キャリアコンサルタントに無料でなれる方法はありません。
これまで紹介してきた内容を整理するために、実務未経験の人がキャリアコンサルタントを目指すうえで必要な費用を下記の表にまとめました。
養成講習の費用 | 300,000円~400,000円程度 ※助成金の対象 |
国家資格の受験費用 | 38,800円(学科+実技) |
登録手続き費用 | 17,000円(手数料+免許税) |
更新費用 | 約120,000円(講習+手数料) |
合計 | 475,000円~575,000円程度 |
合計(※助成金の最大活用時) | 265,000円~296,000円程度 |
キャリアコンサルタントとして活動していくためには、助成金を最大限に活用しても約30万円程度の費用が必要です。
これまでにキャリア相談の実務経験が3年以上ある人は、養成講習が免除されるためトータルの費用を安く抑えることは可能です。ただし、国家資格の受験費用や登録手続き費用、更新費用は必要となるため、無料でキャリアコンサルタントになれるわけではありません。
キャリアコンサルタントを目指したい人は、本記事で紹介する内容をもとに学習をすすめることに加え、費用面でも計画的に準備していくことが大切です。
キャリアコンサルタント養成講習を選ぶときの5つのポイント
未経験の人がキャリアコンサルタントを目指す場合、養成講習の受講は必須です。しかし、数ある養成講習の中から、何を基準にしてどう選べばよいのか悩む人も少なくありません。
ここでは、キャリアコンサルタント養成講習を選ぶときの5つのポイントについて詳しく紹介していきます。
費用
キャリアコンサルタント養成講習の費用は30万円~40万円ほどで、選ぶ講習によって10万円もの差があります。自分に合った養成講習の中から費用面を講習選びの基準にするのも選択肢のひとつです。
講習によっては講座自体の料金に加えて、入学料金やオプション料金が必要になる場合があるので注意が必要です。また、期間限定で割引キャンペーンなどを行っているケースもあるので、気になる講習は一度公式サイトをチェックしてみましょう。
学習時間
講習によって学習時間も異なるため、事前の確認が大切です。
キャリアコンサルタントの養成講習に必要な時間は150時間と定められているため、どの講習も150時間以上のカリキュラムが用意されています。ただし、講習によって150時間ぴったりの学習時間を設定している講習もあれば、155時間以上の学習時間を設定している講習もあります。
ヒューマンアカデミー | 合計学習時間158.5時間 (通信78.5時間/通学80時間) |
LEC東京リーガルマインド | 合計学習時間155時間 (通信65時間/通学90時間) |
JAICO日本産業カウンセラー協会 | 合計学習時間153時間 (通信69時間/通学84時間) |
たった数時間の差に感じるかもしれませんが、少しでも自分の知識量を増やす意味でも学習時間は重要です。それぞれの講習のカリキュラムと内容をチェックし、納得できる講習を選ぶように心掛けましょう。
開催場所
キャリアコンサルタントの養成講習選びでは、講習の開催場所も重要です。
養成講習に必要な150時間のカリキュラムのうち、少なくても75時間以上の時間は通学による学習が必要となります。そのため、通学しやすい場所で講習が開催されていなければ、講習の受講が困難です。
例えば、大阪在住にもかかわらず講習の開催場所が東京しかない場合、それだけで選択肢から外れる形となります。オンライン受講が可能な場合は遠方であっても対応可能ですが、講習によって対応の有無が異なるため、事前に調べておく必要があります。
特に、地方在住の場合は開催場所が限られるため、必ず事前に開催場所やオンライン受講の有無を確認したうえで講習選びをすすめていきましょう。
受講形態
キャリアコンサルタントの養成講習における受講形態は、ほとんどのスクールが150時間のカリキュラムのうち、通信と通学を併用しています。一部のスクールでは、150時間すべて通学の受講形態をとっていることもありますが稀なパターンです。
通信学習の受講形態はそれぞれの講習によって特徴が異なり、代表的なものとして、「オンライン」「映像講義」「テキスト」などです。
PCやタブレットがあれば受講可能なオンライン、気になる点をすぐに繰り返し見られる映像講義など、それぞれの利点と自分の状況を踏まえて検討しましょう。
また、テキスト学習についても講習によって「量」や「カラー」、「字の大きさ」などが変わってくるので、可能な限り事前に確認しておくことをおすすめします。
給付金制度の有無
キャリアコンサルタント養成講習は、受講費用の最大70%が支給される「専門実践教育訓練給付金」の対象講習です。申請することで、受講費用の大半が支給されるため、利用することをおすすめします。
ここで重要なポイントとして、すべての養成講習が「専門実践教育訓練給付金」の対象ではないということを押さえておきましょう。キャリアコンサルタント養成講習のなかには、助成金の認定対象外の講習もあります。
費用を少しでも安く抑えたいという人は、気になった講習がこの助成金制度の対象かどうか事前に確認しておきましょう。
【厳選5社】おすすめのキャリアコンサルタント養成講座
前章で紹介したキャリアコンサルタント養成講習の選び方も踏まえて、ここではおすすめのキャリアコンサルタント養成講習を紹介します。
それぞれの養成講習の費用や特徴などについて詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
JAICO(日本産業カウンセラー協会)
講座名 | JAICO(日本産業カウンセラー協会) |
費用 | 330,000円 |
学習時間 | ・スクーリング:84時間講義および実習(12日間) ・通信 (在宅学習):69時間テキストとe-Learningによる在宅学習 |
オンライン受講の有無 | 無し |
給付金制度の有無 | 対象 |
特徴 | ・6人1組の少人数制で充実した実習指導 ・在籍する講師は、産業カウンセラー資格およびキャリアコンサルティング技能士2級以上 |
JAICO(日本産業カウンセラー協会)は1960年に設立され、2020年で創立60周年を迎えた歴史と実績のある法人です。
キャリアコンサルタント養成講習のカリキュラムを通して、カウンセリングの基本となる「傾聴」と「メンタルヘルス対応」に特に力を入れて取り組んでいます。また、「6人1組」少数制での実習指導や、在籍する講師陣の高い指導力もJAICOの特徴です。
ヒューマンアカデミー
講座名 | ヒューマンアカデミー |
費用 | 347,923円 |
学習時間 | ・通学:80時間 ・通信:78.5時間 |
オンライン受講の有無 | 有り |
給付金制度の有無 | 対象 |
特徴 | ・実践的なスキル習得パートでは、通学とオンラインから自分の都合に合わせて選択可能 ・通学(オンライン)と通信の同時学習で、最短3ヶ月で受験資格取得を目指せる |
ヒューマンアカデミーは、キャリアスクールとして開校してから33年の歴史があり、数多くの資格や検定試験の合格者を輩出しています。
ヒューマングループでは、キャリアコンサルタントの育成と地位向上に力を入れており、行政機関・自治体・大学などにキャリアコンサルタントを派遣。また、グループ内でも多くのキャリアコンサルタントを在籍させ、求職者のキャリアプラン作成を支援しています。
グループ全体で培ってきた実績とノウハウを生かし、独自のテキストや映像学習など、受講者にとってより効果的な学習環境を提供している点も魅力のひとつです。
資格の大原
講座名 | 資格の大原 |
費用 | 300,000円 |
学習時間 | ・スクーリング:88時間教室通学 ・Webライブ(11日間) ・Web通信:72時間 |
オンライン受講の有無 | 有り |
給付金制度の有無 | 対象 |
特徴 | ・国家資格キャリアコンサルタントの最新情報が盛り込まれた大原オリジナル教材を提供 ・講習修了後に試験対策セミナーが無料で受講可能 |
「一発合格主義」を掲げる資格の大原は、実績豊富な講師陣と最新データを基にしたオリジナル教材などを強みとし、多くの合格者を輩出しています。
合格に向けたフォロー体制も充実しており、講習修了後に試験対策セミナーが無料で受講できる点や、教室通学と映像通学から選べる点も魅力です。
また、厚生労働省や公的職業訓練などの国・地方自治体からも数多くの仕事を受託しており、信頼性と実績も大原の強みと言えます。
LEC 東京リーガルマインド
講座名 | LEC 東京リーガルマインド |
費用 | 302,500円 |
学習時間 | ・通学:90時間(12日間) ・通信:65時間 |
オンライン受講の有無 | 有り |
給付金制度の有無 | 対象 |
特徴 | ・全国各地の通学講座スクーリングに加え、オンライン(Zoom)クラスも開校 ・通学講座をやむを得ず欠席した場合、振替受講が何度でも可能 |
LECは1979年に創立された総合資格スクールで、司法試験や公務員試験など、高難易度の試験合格者も多数輩出しています。
キャリアコンサルタント養成講習では、専門家や有識者による講義や自身のロールプレイを振り返れる「逐語記録作成」など、充実した通信学習が魅力のひとつです。
また、「おためしWeb受講制度」を設けており、事前に無料で講義内容や雰囲気などを実感できるため、安心して講習を利用できます。
日本マンパワー
講座名 | 日本マンパワー |
費用 | 374,000円 |
学習時間 | ・通学:約3カ月(76時間以上) ・通信:3カ月 |
オンライン受講の有無 | 有り |
給付金制度の有無 | 対象 |
特徴 | ・スクーリングにおいて、予定の日時に参加できなかった場合、無料で振替受講が可能 ・受講生40,000人以上の圧倒的な指導実績 |
日本マンパワーは1968年の創業以来、一貫して「キャリア」に着目したサービスを展開。主に、教育機関でのキャリア教育や行政機関での就業支援事業などに力を入れて取り組んできた企業です。
1999年には、これまで培った知見やノウハウを生かし日本初のキャリアコンサルタント養成講習を開校し、現在までに受講生4万人以上への豊富な指導実績を誇ります。
また、「継続学習」「ネットワーク形成」「資格を活かした業務の紹介」など、資格取得後のフォローが充実している点も日本マンパワーの大きな魅力です。
まとめ
実務未経験の人がキャリアコンサルタントとして活動していくためには、更新講習費も含めると全体で約50万円もの費用がかかります。
キャリアコンサルタント養成講習には、「専門実践教育訓練給付金」と呼ばれる助成金が適用され、費用の最大70%が支給されます。費用を少しでも抑えたい人は、助成金の対象となる養成講習を利用しましょう。
また、キャリアコンサルタント養成講習は、受講するスクールによってそれぞれ特徴が異なります。費用や受講形態、学習時間や開催場所などを事前に確認したうえで、自分の状況に合ったスクールを利用することが大切です。
キャリアコンサルタントへの道のりは決して簡単なものではないですが、困難に負けずにまずは国家資格の合格を目指して取り組んでいきましょう。