人生100年時代と呼ばれる今、まだキャリア半ばである40代は、さらなるキャリアアップを目指し、転職を目指す人も多くなっています。

エン・ジャパンが求人情報サイト「ミドル転職」を利用している転職コンサルタント164人を対象に、実施した「ミドル世代の異業種転職調査」によると、40代の約4割が転職意向が強くなったと回答しています。

また、IT分野の急激な発達により、IT分野への転職を希望する人も増加しています。40代の転職先ではIT・インターネット分野が最も多い結果になっています。

IT業界に転職したい人の中には未経験の方も多いでしょう。

この記事では、40代未経験からIT業界に転職しやすい人の5つの特徴を解説します。また、IT業界の職種、転職先探しのポイントも詳しくまとめていますのであわせてご覧ください。

この記事の監修:勝田健氏
スタートアップ企業に特化した転職エージェントに従事。大手VCと連携し、累計約100名のCxOポジションに紹介実績あり。転職エージェント歴22年。スタートアップ業界の豊富な人脈(VC・起業家・CxO)と知見が強み。個人の「WILL」をベースとしたキャリア支援実績は累計2000名以上。スタートアップ企業の採用支援経験を活かし、自らも複業(結婚相談所・採用コンサルティング・新規事業起ち上げ支援)を実践。幅広い業界・サービスのビジネスモデルを熟知。

記事の目次

 40代未経験からIT業界への転職は厳しい3つの理由

IT業界では、若年層が次々に参入してきており、経験を積んだ40代と言えど簡単に転職できるわけではありません。では、なぜIT分野への転職が難しいのでしょうか。40代未経験でIT業界への転職が難しい3つの理由を紹介します。

IT知識や即戦力のスキルが必要な求人が多い

IT業界の求人には、ITの基礎知識や即戦力となるスキルが必要な求人が多くなっています。IT業界は、大きく分けると主に以下の5つの分野に分類できます。

  • Web・インターネット
  • 情報処理
  • 情報通信
  • ソフトウェア
  • ハードウェア

IT業界は、上記の分野によって求められる知識が異なります。また、それぞれの分野でさまざまな職種があり、一概にこのスキルや知識が必要といえるわけではありません。

また、人材の流動性が高くトレンドの変化が早いIT分野では、既にスキルや知識を有している人材を即戦力で採用したい企業が多い現状があります。

未経験の業界ではいままでの知識や経験が活かせる場合が少なく、慣れるまでに時間がかかります。40代で未経験から転職する人材は採用されにくい傾向です。

チームマネジメント経験が必要な求人が多い

40代がIT業界に転職する際、多くの求人では「チームマネジメント経験」が必要とされます。IT分野では複雑なプロジェクトを推進する場合もあり、チームメンバーと密にコミュニケーションを取りながらマネジメントするスキルが求められます。

マネジメント経験がある人材は、特にスタートアップやベンチャー企業の求人で求められる傾向です。40代はプレーヤーとしての能力だけでなく、チームをまとめ、組織も変えていく力を期待されます。

従来のマネジメントでは、部下に対して指示や命令を下し、部下の行動を管理する手法が見られました。しかし現在は、チーム内の部下を育成し、自主的に行動を起こすために戦略を実行していくマネジメント手法が求められるようになりました。

部下の行動を支援し、成長を促進させることで、組織の変革にもつながります。メンバーを育成する仕組みをつくったり、組織に影響を及ぼしたりする人材が必要とされているため、チームマネジメントの経験が求められるのです。

40代からの転職で必ずしも年収があがるとは限らない

転職活動では、年収アップをひとつの転職軸として考える人もいます。しかし、40代からの転職で必ずしも年収があがるとは限りません。

dodaによると、40代の平均年収は502万円です。IT・通信業界の平均年収は433万円なので、業種によっては転職することで40代の平均年収より低くなる可能性があります。

IT業界では専門知識が必要なため、知識が豊富で経験が長い人材が年収が高くなる傾向です。そのため、40代で未経験からIT業界に転職する場合、必ずしも年収があがるとは言えません。

 40代必見!IT業界の職種を解説

40代必見!IT業界の職種を解説

40代で未経験からIT業界に転職するのは厳しい傾向です。一方で職種によっては、いままでの経験を活かしつつ、新たな挑戦ができる可能性があります。今回は、5種類のIT業界の職種について紹介していきます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトにおける総責任者です。進行管理や予算、品質、納期の責任を担うため、プロジェクトの全工程に携わります。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの管理能力や各分野の知識だけではなく、コミュニケーション能力やチームをまとめる力など多くのスキルが必要です。

プロジェクトマネージャーにおすすめの資格は以下2つです。資格を取得することで必要な知識を得られたり、スキルを習得している証明になったりします。

  • PMP
  • プロジェクトマネージャ試験 

PMPはプロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する資格で、国際的にも認められている資格です。プロジェクトマネジメントの経験や知識だけではなく、マネジメントに対する姿勢も問われます。 

プロジェクトマネージャ試験は⽇本の公的機関であるIPA(情報処理推進機構)が認定している試験です。経営視点からの思考やコミュニケーション能⼒、⾒積もり能⼒など幅広い技術とスキルが必要となるため難しい試験と言われています。

現在PMPの合格率は公開されていませんが、アイテックによると、公表されていた時点での合格ラインの目安は約6割以上とのことでした。

システムエンジニア

システムエンジニアは、顧客の要求から仕様を決定し、要望を元にプログラムをつくる仕事です。企業や開発チームによってシステムエンジニアの仕事内容は異なります。システムエンジニアが担当する上流⼯程は主に以下の業務です。

  • 要求分析・要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • テスト

システムエンジニアはプログラミング言語に関する知識だけではなく、顧客との密なコミュニケーション能力も求められます。各企業が推奨する資格を取得することで、資格手当がつくこともある職種です。

営業

IT業界の営業は無形商材を扱い、大きく3種類に分けられます。それぞれ営業方法やアプローチ方法が異なるので、どの商材を扱うのか見極める必要があります。

  • SaaSや自社商材の営業
  • SES営業
  • システム開発営業

SaaSとは「Software as a Service」の略で、インターネット環境があればどこでもアクセスできるクラウド型のサービスのことを指します。SaaS製品ではソフトウェアを買い切るのではなく、利用量に応じて課金されたり、月額費用制が取り入れられるなど、継続的に利用してもらうことで収益が発生するモデルが多くなっています。

SaaSや自社商材を扱う営業では、自社サービスを詳しく理解し、ニーズに適した提案をする能力が求められます。

SESとは、クライアントの要望をもとにエンジニアを客先に常駐させ、スキルが適したエンジニアを労働力として企業に提供するサービスです。SES営業でもクライアントのニーズをヒアリングし、提案する力が求められます。

システム開発営業はクライアントが抱える問題点に対して、システム開発を通じて解決していきます。エンジニアの組織をもたない企業が顧客になるケースが多いのが特徴です。

IT業界の営業を志望する際資格は必須ではありませんが、ITパスポートや基本情報技術者などを取得していると、転職活動のアピール材料になります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITの専門家として、デジタル技術などを活用したビジネス・経営の課題解決のアドバイスを行う職業です。ITコンサルタントはIT分野の課題をもつクライアント企業のリサーチや、クライアントが抱えるIT課題の原因分析、解決策の提案などを⾏います。 

IT コンサルタントには、ITに関する知識だけではなく、クライアントの業務やビジネスに関する知⾒も必要です。また、クライアントのIT活用の方向性を論理的に軌道修正したり、 変革を推進したりする能力なども求められます。 

上述した「PMP」や「プロジェクトマネージャー試験」だけではなく、「中小企業診断士」の資格も ITコンサルタントの業務に活かせます。

Webマーケター

Webマーケターは戦略のもとオウンドメディアやSNS、メールマガジン、インターネット広告などインターネットのチャネルを活用するマーケティングに携わる職業です。自社の事業やサービスの売上拡大、認知向上など目的に応じて企画を立案し、施策を実行します。

例えば、近年ではオウンドメディア(自社メディア)をマーケティングに活用する企業もあります。オウンドメディアの運用担当者の業務は、自社サイト上のユーザーの流⼊経路や離脱率、回遊率などを分析し、Webサイトの登録者数・PV数増加を狙うことです。

Web広告では、限られた予算の中でどのような配分で広告を投下すれば効率的に顧客が集まるのかを設計し、検索型広告や動画広告など各広告媒体を使い分けます。

Web広告の市場は拡大を続けており、さまざまな職種に細分化され、近年では、ソーシャルメディアマーケティングも台頭しています。

データ分析について学びたい人はウェブ解析士の資格取得を目指すとよいでしょう。ウェブ解析士の資格を取得することで、解析スキルを持つ人材の証明になるのです。

広告の知見を証明する資格では、Google AdWords認定資格がおすすめです。Googleの認定資格であり、取得することでGoogle広告の認定スペシャリストになれます。

IT業界への転職で成功する40代の5つの特徴

40代がIT業界への転職を成功させるためには、厳しい現実を念頭に置きながら転職活動を進めていかなければなりません。40代でIT業界への転職を成功させた人には次の5つの共通点があるので、特徴を紹介します。

同職種での転職も視野に入れている

IT業界で転職を成功させている40代は、いままで培ってきた経験を活かして、同職種で転職を視野に入れています。リクルートエージェントによると、40歳以上の転職では約4割が「異業種×同職種」です。

また、コロナ禍で異業種からの転職受け入れ率が最も上昇した業界は「IT業界/通信業界」で、サービス業から転職する例が多く見られました。

まったくの未経験での職種ではなく、いままでの経験を活かせる部分をアピールすることでIT業界への転職は可能です。

一時的に年収が下がることを気にしない

転職では必ずしも年収が上がるとは限りません。そのため、一時的に年収が下がることを気にしないマインドも大切です。

40代の年収は、企業が必要な専門スキルや経験があるほど上昇していきます。未経験からキャリアチェンジして転職すると、同業種・同職種で経験してきた人と比較して活かせるスキルや経験が少なくなってしまいます。

一時的に年収が下がることをマイナスに考えず、転職を「新しい経験を増やすチャンス」と捉えて行動する姿勢が大切です。キャリアを短期的ではなく長期的に考えることで、生涯年収の増加にもつながります。

スピードや変化にうまく適応できる

IT業界は日々進化を続けているため、職種問わずスピードや変化にうまく適応できる人材が求められます。IT業界にはベンチャー企業やスタートアップ企業が多く存在します。大企業と比べてベンチャー企業やスタートアップ企業は業務の幅が広く、組織の進化も早いことが特徴です。

迅速にPDCAを回していかなければならないため、職種に囚われず幅広い知識を吸収して対応できる人材がIT業界で活躍できるのです。

ITスキルを自ら学ぶ意欲がある

40代がIT業界を志望する場合、自らITスキルを学んでいく意欲がないと、IT業界で活躍していくのは難しいです。常にIT業界で必要とされる技術は変化するため、学び続けなければなりません。

CompTIA米国本部のブログによると、2022年で需要の高いスキルは以下の22種類と言われています。

1ネットワーク12ペネトレーションテスト
2クラウドコンピューティング13コンプライアンス
3テクニカルサポート14データベース管理
4Linux15データ分析
5プログラミング言語16データビジュアライゼーション
6ユーザーエクスペリエンス(UX)17データサイエンス
7マシンラーニング18ビッグデータ
8品質保証19プロフェッショナルスキル
9モバイルアプリケーションスキル20プロジェクトマネジメント
10リスク分析21オートメーション
11サイバーセキュリティ分析22ビジネススキル
引用:2022年に求められるITスキル(CompTIA米国本部ブログより)

需要の高いとされるスキルは多岐にわたりますが、自身のキャリアに合ったスキルを習得していく意欲が大切です。どのITスキルが必要なのかを判断し、知識を身につけていきましょう。

業界は違えどチームマネジメント経験がある

業界は異なっても、チームマネジメントの経験がある40代は転職で有利になります。チームマネジメントの経験は、組織の発展に必要不可欠のため、企業へのアピールポイントになるのです。

40代を採用する際、企業は管理職として採用するケースが多く、いままで培ってきたマネジメントスキルで判断します。IT業界でなくてもマネジメントした期間や人数、マネジメント方法を数字を交えてアピールすることで、転職先の企業はマネジメント力を判断できます。

IT業界への転職で失敗しやすい40代の特徴

ここまでIT業界への転職を成功させる40代の特徴を5つ解説してきました。では、反対にIT業界への転職で失敗しやすい40代はどのような特徴があるのでしょうか。

現職への不満を正直に面接で伝えすぎる

IT業界への転職で失敗しやすい40代の例として、面接で現職への不満を正直に伝えすぎてしまう特徴があります。採用担当は、現職に対する不満を聞きたいのではなく、応募者が「どんなことや状況で不満を感じるのか」「どう改善してきたか」を知りたいのです。

転職理由を伝えるとき、不満を正直に伝えるだけではネガティブな印象を抱かれてしまいます。退職理由を伝えつつ、「このキャリアを描きたいから転職する」と一貫性を持って回答することで、ネガティブな印象を抱かれなくなります。

年収のアップばかりを求める

転職活動で、年収アップばかり求める回答をしてしまう40代も転職に失敗しやすいです。面接をすると希望年収を聞かれることがありますが、希望年収を高く伝えてしまうと面接担当者には「自己評価が高い人物」と捉えられてしまいます。

年収アップにこだわりすぎると、自分に合った転職先を見逃してしまいます。転職に成功しても、入社してすぐに年収がアップするとは限りません。年収は経験年数や実績が評価されることでアップしていきます。

40代で転職を成功させるためにも、年収アップだけに目を向けるのではなく、自分に合った転職先を探すことを意識しましょう。

やる気がなくリストラ要員とみなされる言動が日頃から多い

日頃の行動からやる気が感じられない場合や、リストラ要因とみなされる言動が多い人も転職に失敗しやすいです。

転職活動をしていると、前職の会社に勤務態度や勤務状況について聞かれる可能性があります。円満退社でない場合、前職の社員が転職先に詳細を伝えてしまう可能性もまったくないとは言いきれません。

また、企業によっては採用フローのなかでリファレンスチェックを導入している企業もあります。リファレンスチェックは、応募者の許可を得たうえで、勤務先の社員が応募者の仕事ぶりについて評価できるのが特徴です。

日頃から意欲的に仕事に取り組む姿勢が感じられないと、このような場面でも不利になってしまいます。思い当たる人はすぐに行動をあらためていきましょう。

転職活動やOB訪問など情報を取るための行動していない

40代が転職活動を成功させるためには、主体的に行動していく必要があります。近年、40代の転職希望者は増えているものの、実際に転職活動に成功した人はまだまだ少ない傾向です。

そのため、自ら動いて情報収集をしなければ転職活動は成功できません。転職に関する情報収集は転職サイトに登録したり、OB訪問したりするなどさまざまな方法があります。

転職市場の動向や気になる企業への理解を深めることで、転職を成功させるために必要な情報を集められるのです。

体得してきた技術や経験がない

40代の採用では即戦力が求められるため、体得してきた技術や経験がない人が転職活動を成功させるのは難しいです。

企業は採用において、教育コストがかからない即戦力人材を採用したいため「専門的な技術や経験があるか」を重視しています。

仮に同じ40代が企業に応募した場合、転職先の企業が求める技術や経験を体得した人材を採用します。40代で転職を成功させたいなら、日々の業務から技術や経験を積み重ねていく意識が大切です。

40代のIT業界の転職先探しの5つのポイント

40代のIT業界の転職先探しの5つのポイント

IT業界の事業内容は幅広く、企業規模もさまざまです。ここでは40代が自分に合った転職先を探す際に大切な5つのポイントを解説していきます。転職の成功例・失敗例をそれぞれ踏まえたうえで、転職先を探していきましょう。

いままでの経験が少しでも生かせる仕事を選ぶ

IT業界への転職を成功させるためには、いままでの経験が少しでも活かせる仕事を選ぶことが大切です。経験を活かせる仕事を選ぶことで、たとえIT業界が未経験だとしても活躍できる可能性があります。

営業であれば、商材が異なっていてもクライアントのニーズを引き出す部分で活かせる点を伝えるとよいでしょう。現職の業界や仕事内容について伝え、いままでの経験が転職先の企業でも役立つことをアピールする姿勢が大切です。

これから期待できる分野を選ぶ

IT業界の転職先を探すうえで、これから期待できる分野を選ぶのもひとつの手段です。IT業界は変化が早く、必要とされる技術トレンドも常に変化していきます。

近年ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)への注目が高まっています。DXとは、データやデジタル技術を活用して、企業の競争優位性を高める概念で、コストを下げるだけでなく、新しいビジネス価値を創出することが重要です。

また、2010年代後半からは、AI(機械学習)技術の注目も高まっています。機械学習技術の発展によって画像認識や予測、テキスト認識などが可能になり、生産性を高めたり、複雑な分析が可能になっています。

DX推進やAI技術が活かされている分野を選ぶことで、最先端のIT技術に携われる可能性がある転職先に出会えます。

大手企業にこだわりすぎない

転職先を探す際、企業規模にこだわりすぎず、幅広い企業から転職先を探すことで自分に合った会社が見つかります。なぜなら、IT業界は大手企業からベンチャー企業までさまざまな企業があるからです。

キャリアを考えていく際、企業規模よりも、転職先の企業で「どんな経験を積めるのか」「どんな環境で働けるのか」が重要になってきます。大手企業にこだわらず、自分が描くキャリアが叶えられそうな転職先を検討していきましょう。

自分の興味のあるプロダクトがある会社を探す

思い描くキャリアが漠然としている場合、自分が興味があるプロダクトを扱っている会社を基準にして探すのもよいでしょう。

IT業界にはPCなどのハードウェアだけでなく、無形のWebサービスやソフトウェア、データなどさまざまなプロダクトがあります。

普段利用しているサービスから探したり、転職サイトや企業HPを見て、興味を持ったプロダクトがある会社から企業理解を深めたりするのも ひとつの手です。

副業可能な求人も探す

IT業界の転職先では、副業可能かどうかもひとつの判断基準になってきます。なぜなら、正社員のなかには、本業と並行して副業に取り組んでいる人材が多く見られるからです。

エン・ジャパンの調査によると、現在正社員として就業している社員の88%が副業に興味ありと回答しています。

終身雇用の崩壊により、今後は個々でスキルを身につける必要があります。副業可能な転職先を選ぶことで、本業以外にもさまざまな取り組みに挑戦する機会が増え、キャリア形成においてもプラスにつながるのです。

IT業界未経験者向けのおすすめの転職サービス

IT業界未経験の40代が転職活動を成功させるためには、複数の転職サービスを活用するのがおすすめです。この記事では、以下5つのサービスについて紹介します。

リクルートエージェント

40代がIT業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを利用していきましょう。そのなかでも、リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントで、転職者支援実績も多くあります。

公開求人が191,317件、非公開求人が249,050件(2022年4月時点)と業界トップの求人数を保有しています。SE・ITエンジニアの求人では公開求人が53,249件、非公開求人が64,265件と全体の求人数の約4割も占めているのが強みです。

専任のキャリアアドバイザーから、転職活動に関するサポートを無料で受けられるのが特徴です。リクルートエージェントでは転職支援のノウハウが蓄積されているため、自力で転職活動するよりも、転職が成功する可能性が高くなります。

ビズリーチ

自分の市場価値を知るために、40代はスカウト機能があるサービスを利用してみるのもよいでしょう。スカウト機能があるサービスで代表的なのが「ビズリーチ」です。

ビズリーチとは、国内最大級のハイクラスに特化した転職サイトで、IT・インターネット業界の求人が32,722件あります。ビズリーチは転職エージェントと異なり企業を直接紹介したり、面談を実施したりしません。

ビズリーチには転職サイトとして求人を確認する以外にも、自分の情報を登録して、企業や転職エージェントからスカウトをもらう機能があります。

厳選された企業やヘッドハンターからスカウトをもらえるので「ビズリーチ」に登録し、どんな企業からスカウトをもらえるのか見てみましょう。

リクナビNEXT

リクルートエージェントとは別に、株式会社リクルートは転職サイトである「リクナビNEXT」の運営もしています。

リクナビNEXTではキャリアアドバイザーが転職活動を伴走しませんが、Webで気軽に読める転職支援コンテンツや、機能が充実しているのが特徴です。

リクナビNEXTには「企業が求める経験・スキルランキング」があり、募集の求人数が多いものから順にランキングになっています。キーワードをクリックすると求人が見られるため、IT分野に転職したい人は今までの経験やスキルに合った求人を見つけやすくなります。

求人を限定して長期的な転職活動を検討したり、企業からのオファーを待ったりするなど、マイペースに転職活動を進めていきたい人におすすめです。

YOUTRUST

YOUTRUSTはFecebookアカウントと連動して仕事の幅を広げられるビジネスSNSです。YOUTRUSTの特徴として、信頼できる知人のつながりから人脈を広げられる点があります。

日本発のビジネスSNSのため、ベンチャー企業をはじめとした多くの日本企業で活用されています。株式会社メルカリや株式会社マネーフォワードなど、IT企業で多く利用されているのが特徴です。

転職で活用されるだけではなく、副業を始めるために企業を探しているユーザーも多いSNSです。

LinkedIn

LinkedInとは世界最大級の「ビジネスSNS」で、アメリカを中心に広がっています。ほかのSNSと比べてビジネスに特化し、ハイクラス人材や外資系人材を中心に多くのビジネスパーソンから支持されているのが特徴です。

LinkedInは全世界で7億5,600万人以上のユーザーが登録しており、日本でも約280万人に利用されています。国内外問わず多くの企業が登録しているため、海外のIT企業とも出会えるチャンスが増えます。

仕事に直結する情報収集ができたり、転職活動にも繋げられる可能性があるSNSのため、有効に活用していきましょう。

>> <完全版>40代 おすすめ転職サイト13選|転職のプロの解説から転職ノウハウまで網羅 | ライフシフトラボ・ジャーナル

まとめ

40代が未経験からIT業界に転職するためには、以下のポイントを意識して転職活動をしていきましょう。

  • いままでの経験や、IT業界で活躍できる人材であることをアピールする
  • 企業規模や年収で判断するのではなく、理想とするキャリアに沿って転職先を選ぶ
  • 転職サイトや転職エージェントなど、自分に向いているサービスを選ぶ

スキルや経験だけではなく、マインド面も意識して転職活動することで、自分が希望とする転職先に出会える可能性が高くなります。

IT業界では、学び続ける姿勢が必要不可欠です。IT業界で活かせる経験やスキルを蓄積していき、未経験でもIT業界への転職活動を成功させましょう。