40代で転職を考えていても、さまざまな転職サイトがある中で、どれを選べばいいのかがわからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、40代で転職を検討されている方向けに、おすすめの転職サイト13選をご紹介するだけでなく、おすすめの転職エージェント23選や、転職活動の現実、転職で成功するための5ステップまで幅広くご紹介します。
ぜひこの記事を参考に、転職活動の1歩目を踏み出してみてください。
記事の目次
プロが選ぶおすすめ転職サイト(サービス)ランキング TOP15
この章では、ライフシフトラボ・ジャーナルのアドバイザーを務めるキャリアコンサルタント かず氏がオススメする転職サイトTOP13を紹介していきます。
キャリアコンサルタント かず:現在50代のミドルキャリアコンサルタント。商社を経てから約15年間に渡り複数の人材紹介会社で法人営業とキャリアアドバイザーを経験。40歳以上の転職支援の経験は10年以上にのぼる。 |
40代向け転職サイトランキング13選
40代向け転職サイトをランキング形式で13サイト紹介します。
ビズリーチ
ビズリーチはハイクラスな転職を希望している人や、年収1,000万円以上の企業から内定を得たい人におすすめの転職サイトです。
6万件以上の求人が掲載されているため、豊富な選択肢の中から応募する求人を選ぶことができます。
求人案件数 | 約12万8,000件 |
主な機能 | ヘッドハンターからのスカウト |
おすすめポイント | 他のサイトにはない稀少な求人がある |
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトはヘッドハンティング型の転職サイトです。
自分で応募する企業を探す必要がないため、転職活動にかかる負担が軽減されるでしょう。
年収600~800万円の求人やマネジメント職の求人も豊富です。
求人案件数 | 約10万件 |
主な機能 | 顧問求人スカウトサービス |
おすすめポイント | 年収2,000万円前後の求人もある |
リクルートエージェントのコンサルタントにも相談が可能でビズリーチに次ぐハイクラス転職マッチングサイト。ビズリーチと違い無料で使えるキャリアコンサルタント かず
エンミドルの転職
エンミドルの転職はミドル層を対象にした求人サイトです。
応募先の企業から20代と比較されることや、年齢を理由に断られることもなく安心できます。
経営幹部や部長クラスの求人も豊富で、年収1,000万円以上の求人も少なくありません。
求人案件数 | 約10万件 |
主な機能 | オンラインビデオ面談機能などを搭載した機能的な管理画面 |
おすすめポイント | ミドル層に特化した転職サイト |
日経転職版
日経転職版は日経グループが運営を行っている転職サイトです。ファスト・マッチや会員限定のセミナーを活用することで、転職活動を効率的、かつスムーズに進められるでしょう。また、公開・非公開求人のスカウトも届きます。
求人案件数 | 5万件以上 |
主な機能 | スカウト機能 |
おすすめポイント | 日経ゆえの価値ある情報が満載 |
Ix転職
Ix転職は大手人材会社パーソルキャリアが運営しています。
40代を対象にしたヘッドハンティング型の転職サイトです。
登録後に企業からスカウトが届くので、自分を求める企業と簡単に出会うことができます。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | プラチナスカウト機能、特定の企業への非公開設定 |
おすすめポイント | スカウト非公開求人が豊富 |
リクナビネクスト
リクナビネクストは日本最大規模の求人数を誇ります。
地方の求人も充実しているため、地元で働きたい人にもおすすめです。
企業からダイレクトオファーが届くこともあります。
また、専用のスマホアプリを活用することで、転職活動をよりスムーズに進められます。
求人案件数 | 約4万5,000件 |
主な機能 | 「気になる」した企業から企業からダイレクトに応募の打診、ダイレクトオファーが届く |
おすすめポイント | 膨大な求人情報から自分では探せない「ぴったり」の企業が抽出される |
doda
dodaはリクナビネクストに並ぶ日本最大級の求人数を誇ります。
エージェントサービスやスカウトサービスにも対応しています。
サポート体制が充実しているため、安心して転職活動を進められるはずです。
営業の求人が特に多いので、営業職を希望している人や、営業経験のある人におすすめです。
求人案件数 | 12万7,000件 |
主な機能 | スカウトサービス |
おすすめポイント | 大手企業、誰もが知る有名企業の求人が多い |
Indeed
Indeedは複数サイトの求人をまとめて閲覧できるので、求人情報について網羅的に知ることができます。
また、全国各地の求人が掲載されているため、地方にお住まいの方も利用しやすいはずです。
検索履歴をもとに求人が表示されるので、自分の希望する求人情報について常に把握できます。
求人案件数 | 約99万9,000件 |
主な機能 | 検索履歴を元に近い内容の求人が表示 |
おすすめポイント | 日本最大級の求人案件数 |
人材バンクネット
人材バンクネットには20,000件以上の公開求人と3,000件以上の非公開求人が掲載されています。
上場企業の求人や年収500万円以上の求人も多いです。
コンサルタントと呼ばれる転職のプロに相談することもできます。
求人案件数 | 約2,500件 |
主な機能 | キャリアシート/履歴書・職務経歴を保存、メッセージ管理/転職活動を安全に効率的に管理 |
おすすめポイント | 複数のコンサルタントからスカウトを受けられる |
Type
Typeは「転職サイトアクセス数」において第1位を誇る人気サイトです。
求人は東京、横浜、大阪といった大都市圏がメインになりますが、地方エリアにも対応しています。
AIによる求人提案サービスや企業からのスカウトなども利用できます。
求人案件数 | 約2,300件 |
主な機能 | AI機能搭載、スカウト機能 |
おすすめポイント | 多くの求人がヒットしても、「残業時間」や「受かりやすい順」などtype独自の検索が可能 |
イーキャリア
イーキャリアはソフトバンクグループの子会社であるSBヒューマンキャピタル株式会社が運営する転職情報サイトです。
全国各地の求人に対応しているほか、在宅ワークやリモートワークの求人もあります。
求人案件数 | 50万案件以上 |
主な機能 | 提携する転職サイト、及びデータベース6社がもつ案件の横断検索 |
おすすめポイント | 面接保証のスカウト機能サービスが搭載されている |
Daijob(外資系)
Daijobは外資系、グローバル求人に特化した転職サイトです。
英語を活かして働きたい人や国際的な企業で働きたい人におすすめです。
語学系学習塾の講師や、グローバル企業のコンサルタント職、海外の工場での管理職など英語を活かして働ける求人が豊富です。
求人案件数 | 約1万1,500件 |
主な機能 | スカウトサービス、求人と求職者の自動マッチング |
おすすめポイント | 外資系企業からオファーが直截届く |
CareerCross(外資系)
CareerCrossには外資系の求人が多く掲載されています。
海外勤務の求人も充実しているため、海外で働きたいという人にもおすすめです。
CareerCrossに掲載されている求人の年収には幅があり、200万円前後の求人から1,000万円前後の求人まで様々です。
求人案件数 | 8,000件以上 |
主な機能 | スカウトメール |
おすすめポイント | 高い英語力があれば、大手外資系エージェントからオファーが届く |
40代向け転職サイトエージェント 23選
40代向け転職サイトエージェントをランキング形式で23サイト紹介します。
JACリクルートメント
JACリクルートメントはハイクラス・ミドルクラス転職で4年連続1位を獲得しています。
30~50代向けの転職サイトエージェントで、年収1,000万円以上の求人も多数掲載されています。
求人案件数 | 約2,500万件 |
主な機能 | オンライン面談に対応 |
おすすめポイント | 面接対策などを含め、丁寧なサポートを受けられる |
リクルートエージェント
リクルートエージェントには非公開求人の件数も豊富で、その数は10万件以上です。
アドバイザーに相談しながら転職先を探すことができます。
提出書類のチェック、面接対策にも対応しています。
求人案件数 | 約20万件 |
主な機能 | 独自に分析した業界・企業情報の提供、提出書類の確認 |
おすすめポイント | 累計約45万人以上の転職成功実績がある |
パーソルキャリア エグゼクティブエージェント
パーソルキャリア エグゼクティブエージェントはエグゼクティブ、及びスペシャリスト層に特化した求人の紹介を行っています。
マネジメント職や経営層に転身したい人や、高年収を望む人にとって希望に合った求人に出会えるはずです。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | スカウトサービス |
おすすめポイント | 年収800万~2,000万円の求人多数 |
パソナフォーチュン
パソナフォーチュンはエグゼクティブクラスとプロフェッショナルに特化した転職のサポートを行っています。
これまでのスキルや経験を活かし、スキルアップのために転職を考えている人におすすめです。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | スカウト機能 |
おすすめポイント | エグゼクティブ層に特化したサービスを提供しているため、質の高い求人を基本的に扱っている |
スプリング(アデコ)ジャパン
スプリング(アデコ)ジャパンはハイクラス、及びミドル層の転職に特化したエージェントです。
2022年には「ハイクラス・ミドルクラス転職 高評企業」に認定されています。
5万件以上の求人を扱っていることも特徴です。
求人案件数 | 5万件以上 |
主な機能 | コンサルタントを通して情報収集できる |
おすすめポイント | ミドル層を対象にした求人が多く、有名企業や外資系企業の求人が多い |
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは質の高い求人を多数扱っているため、ハイクラス転職や転職でのキャリアアップを希望する人にもおすすめです。
また、平均転職支援期間は3年と長く、利用者に寄り添ったサポートを行っていることでも知られています。
求人案件数 | 非公開(600件以上?) |
主な機能 | 求人の約77%が非公開求人のため、コンサルタントと話し合いながら応募先を決められる |
おすすめポイント | コンサルタントの転職支援実績が豊富 |
クライスアンドカンパニー
クライスアンドカンパニーは30年以上のキャリア支援の実績を誇ります。
ハイクラス求人やマネジメント職の求人も多いため、ミドル層の利用者が満足できる求人も少なくないはずです。
求人案件数 | 約1万5,000件 |
主な機能 | 国家資格を保有しているキャリアコンサルタントが多数在籍している |
おすすめポイント | 30代以上を対象にした求人が多く、ミドル層向けのハイクラス求人が多い |
プロコミット
プロコミットはベンチャー企業の求人を主に扱っています。
プロコミットに求人を出しているベンチャー企業は、即戦力になる人や高いスキルのある人を求めています。
また、IT関係の求人も豊富です。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 転職希望者に対する全社を挙げた支援 |
おすすめポイント | ベンチャー企業の求人が充実している |
メイテックネクスト
メイテックネクストは理系の求人を中心に扱っている転職エージェントです。
技術職、開発職、研究職として転職したい人におすすめです。
エンジニアの求人は常時10,000件以上あります。
求人案件数 | 1万件以上 |
主な機能 | 精緻なマッチングを確実にする独自の検索システム |
おすすめポイント | エンジニア専門の転職支援で業界NO.1の求人数 |
クイック
クイックは20代から50代までをターゲット層とし、国内外を問わず様々な求人を取り扱っています。
大手と比較すると求人数は少ないですが、キャリアアドバイザーの熱心さや書類の通過率が高いと評判です。
求人案件数 | 2万件以上 |
主な機能 | 企業と直にやりとりをするアドバイザーが担当 |
おすすめポイント | 書類の通過率が高いと評判がよい |
アズール&カンパニー
アズール&カンパニーは業界特化型のエージェントです。
外資系や消費財業界の求人をメインに扱っています。また、女性向けの求人も多いといわれています。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 丁寧な面談で転職をサポート |
おすすめポイント | 外資系企業、消費財業界特化型のサービスを提供 |
MS-japan
MS-japanには管理部門や士業に精通したアドバイザーが多数在籍しています。
経理や人事といったバックオフィス職、あるいは弁護士や会計士といった士業で転職を目指す人におすすめです。
東京や大阪などといった大都市圏の求人がメインになります。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 内定後の各種相談の代行 |
おすすめポイント | バッグオフィスや士業の休日が充実 |
プロフェッショナルバンク
プロフェッショナルバンクは技術、及び専門職のヘッドハンティング型のエージェントです。
業界最高値の転職率を誇るほか、転職後の定着率の高さも特徴となっています。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 技術、専門職のヘッドハンティング |
おすすめポイント | 一般的な人材紹介の約7倍の成功率 |
ムービン
ムービンはITコンサルタントに特化した転職サイトです。
IT系の大手企業の求人も豊富に取り扱っています。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | ITコンサルタント職に関しての知識が豊富なアドバイザーが揃っている |
おすすめポイント | ITコンサルタントの求人が充実 |
キャリアインキュベーション
キャリアインキュベーションはコンサルティングファーム業界、プライベートエクイティ業界のほか、事業会社の部長クラスの求人も多く扱っています。
経験豊富なアドバイザーが多数在籍しているため、安心して相談できます。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 充実したセミナーの開催 |
おすすめポイント | コンサル業界、及びPE業界の転職に強い |
リクルートエグゼクティブエージェント
リクルートエグゼクティブエージェントは経営幹部やエグゼクティブ系の求人を多数扱っています。
非公開求人の多さや、コンサルタントの対応のよさが高く評価されています。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | コンサルタントからの質の高いサービス |
おすすめポイント | 経営幹部、及びエグゼクティブ向けの求人を得意としている |
JACエグゼクティブ
JACエグゼクティブはエグゼクティブポジションの求人を主に扱っています。
ビジネス経験豊富なミドル層以上を対象にした求人も多いです。
求人案件数 | 非公開(約7,000件?) |
主な機能 | 専門のエージェントによる丁寧なサポート |
おすすめポイント | 個人情報などのコンプライアンス、及びネットワークなどが強固な体制 |
エンワールドジャパン<外資系に強い>
エンワールドジャパンはグローバル企業の求人を中心に扱っています。ヘッドハンティングにも対応しており、利用者満足度は81%と高いです。
外資系に転職したい人であれば登録しておく価値があるでしょう。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | 提出書類の確認、コンサルティング |
おすすめポイント | 英文履歴書の添削も丁寧 |
ロバート・ウォルターズ・ジャパン<外資系に強い>
ロバート・ウォルターズ・ジャパンでは英語を活かせる求人のみを扱っています。
世界有数のグローバル企業のほか、ベンチャー企業や中小企業の求人もあります。
求人案件数 | 約1,400件 |
主な機能 | コンサルティング、交渉代行 |
おすすめポイント | 多くの企業とコネクションがあるほか、エージェントの交渉レベルが高い |
ヘイズ・ジャパン<外資系に強い>
ヘイズ・ジャパンは外資系に強いエージェントで、IT、エンジニア系の求人のほか、営業職の求人が豊富です。
年収800万円以上の求人や、管理職の求人も充実しています。
求人案件数 | 公開案件1,000以上+非公開案件(数は不明) |
主な機能 | 求人検索、コンサルティング |
おすすめポイント | 15の専門分野に精通したコンサルタントが外資系企業への転職をサポート |
マイケル・ペイジ<外資系に強い>
マイケル・ペイジは語学力に自信がある人やビジネスパーソンとしての経験が豊富にある人におすすめです。
都市部に所在する外資系企業の求人を多数取り扱っています。
専門性の高いコンサルタントも多く在籍しています。
求人案件数 | 約4,000件 |
主な機能 | コンサルティング、面接後のフィードバック |
おすすめポイント | 世界36カ国、140支店にて展開し、40年以上にわたって1,400社以上の外資系企業の採用実績をもつ |
RGFエグゼクティブ<外資系に強い>
RGFエグゼクティブは20代~50代までをターゲットにしており、ハイクラスの転職に強いエージェントです。
優秀なコンサルタントも多数所属しているといわれています。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | コンサルティング |
おすすめポイント | 日系、グローバル企業に強い |
RGFプロフェッショナル<外資系に強い>
RGFプロフェッショナルは外資系企業や日系グローバル系企業に転職を希望する人におすすめです。
高年収の求人を多く扱っており、年収800万〜1,000万円の求人も多いです。
コンサルタントの質が高く、相談にも乗ってもらいやすいです。
求人案件数 | 非公開 |
主な機能 | コンサルティング |
おすすめポイント | 年収1,500万円前後の求人も豊富 |
プロ直伝 転職サイトを徹底的に活用する5ステップ
40代が転職サイトを利用し、効果を出すためには適切なステップを踏む必要があります。
転職サイトに登録後、新しい仕事を行き当たりばったりで探すのではなく、自身や転職市場についてよく理解した上で戦略的に転職活動を行うことをおすすめします。
以下、転職サイトを徹底的に活用する5つのステップについて説明します。
1. キャリアの棚卸しによる強みの明確化
キャリアの棚卸しとは自分がこれまでどのような仕事に携わってきたのか書き出し、明確にすることです。
アドバイザーやエージェントと話すことで、自分では気づかない強みや、思いもよらなかったPRポイントを発見できることも多いです。
2. 中長期のキャリアビジョンの策定
転職活動をしている人の中には焦りを感じている人も少なくありません。
「転職先をとにかく見つけたい」と目先のことばかりに捉われがちです。
転職活動では5年から10年単位の長いスパンでキャリアについて検討することが重要です。
40代はこれから20年前後現役世代として社会で働かなければなりません。
「将来どうなりたいか?」「どのようなキャリアを描きたいか?」「10年後もこの仕事を続けたいか?」と自問自答してみて下さい。
3. 現職での可能性検討
転職を検討している人であっても、転職の必要性について今一度検討してみることをおすすめします。
現職に不満のある人や挑戦したい事のある人は「社内異動によって実現できないか」「現職で新たな取り組みはできないか」「上司に自分の描いているビジネスについて提案できないか」など検討してみるとよいでしょう。
転職によって現職よりも給与や待遇がよくなる保障はありません。
現職で自分の思い描く働き方が叶ったり、状況が改善されたりしないか検討してみることも重要です。
4. 自社、自身の外部状況の把握
現職が将来的にどのような経営状況になるのか、社会情勢や同業他社について考慮しながら検討してみることをおすすめします。
現在の経営状況が悪い場合でも、将来的には経営状況が回復することもあります。
また、自分の転職が家族に及ぼす影響についても考えなければなりません。
両親の介護、子どもの学費などは重要なポイントです。
5. 自身の市場性の把握
転職活動では自己評価と転職市場での価値にギャップがあると、内定を取ることが難しくなります。
経験やスキルを活かせる仕事を求人の中から探すとよいでしょう。
自分の価値を自ら下げる必要はありません。
しかし、理想が高いと転職先がなかなか見つからないという事態となるので注意しましょう。
6. 将来に向けた学習
希望している業界や企業のある人は転職前に仕事で活かせるスキルを身につけておくことをおすすめします。
資格を取得したりオンライン講座を受けたりして、業務に必要な知識を自主的に取得することができれば、採用担当者から即戦力として見做されるほか、意欲や熱意が評価されます。
40代が異業種に未経験の状態で転職することは容易ではありません。
しかし、業務に関連する資格を保有していれば採用されるケースもあります。
40代向け転職サイトと転職エージェントの使い分け
転職サイトと転職エージェントにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
転職活動をしている40代の人は転職サイトと転職エージェントを上手く使い分けられるとよいでしょう。
以下、転職サイトと転職エージェントのメリットとデメリットについてそれぞれ説明します。
転職サイトのメリット・デメリット
転職サイトのメリットは場所を選ばず転職活動を行えることや、応募から面接までネット上で完結するところにあります。
自分のペースで転職活動を行えるため、仕事と転職活動の両立もしやすいです。
一方、転職サイトにはデメリットもあります。
自身の考えに従って応募することになるため、ミスマッチの企業ばかりを応募していることに気づかないこともあります。
また、転職サイトは気軽に利用できることからも利用者の数は非常に多いです。
そのため、掲載されている企業から内定を得るには厳しい競争に勝ち抜く必要があります。
転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントのメリットはキャリアアドバイザーに転職活動を徹底的にサポートしてもらえることです。
応募する企業についてアドバイスを得られるほか、応募書類について添削やアドバイスもしてもらえます。
転職活動における疑問や不安点をキャリアアドバイザーに相談することもできます。
一方、デメリットは担当アドバイザーと相性が合わない場合、転職活動がストレスになることです。
また、アドバイザーと対面での面談や電話でのやりとりも発生するため、自分のペースで転職活動をしたい人にとっては気疲れしてしまうこともあります。
地獄?40代の転職の現状
世間では「転職は若ければ若いほどよい」「よい条件で転職できるのは30代まで」といわれることも多いです。
そうしたことから、40代で転職を検討している人の中には自身の状況を悲観視したり、大きな不安を抱えたりしている人もいます。
そこで、以下では40代の転職の現状について説明していきます。
入職率
厚生労働省による雇用動向調査(平成30年)によると、40代の入職率は次の通りです。
【男性】
年齢 | 入職率 |
40~44歳 | 5.9% |
45~49歳 | 4.7% |
【女性】
年齢 | 入職率 |
40~44歳 | 13.5% |
45~49歳 | 11.3% |
上記の通り男性と女性では入職率が大きく異なり、かつ40代前半と後半でも異なります。
また、40代全体で見ると、入職率は1割に満たない状況となっています。
40代で新しく入職することの難しさを窺い知ることができます。
参考:厚生労働省
給料事情
転職によって給料がアップするかダウンするかは人によります。
これまでの実績や経験が豊富な人、難易度の高い資格を保有している人は現職よりも高い年収を転職で見込めます。
しかし、業務経験が乏しい、これといったスキルがないといった場合は、現職よりも給料がダウンすることも避けられません。
一般論でいうと、厚生労働省が発表した「転職入職者の賃金変動状況」(平成30年)では、約40%の人の年収が上がり、30%の人が減少したと回答しています。
また、40代に関していうと、給料が下がるよりも上がる人の方が多いという結果もあります。
上記表に従うと、転職後に給料が一般的に増加するのは40代までといえます。
管理職として40代の転職希望者を求める企業が多く、20代、30代とは異なるポジションで40代を採用したいと考える企業が多いことも関係します。
一方、50代になると、転職によって年収が減額した人の割合が増額した人の割合を上まわります。
給料が高い企業がよい企業とは限りません。
しかし、40代は様々な出費がある年代であることも事実です。
最低限必要な年収を把握した上で、転職活動をするようにして下さい。
平均応募社数
doda社の調査「転職成功者の平均応募社数」によると、40代の転職における平均応募者数は14.8%となっています。
1社のみの人が31%いる一方、21社以上受けている人は18.8%に及びます。
40代になるとビジネスパーソンとしての経験が豊富な人とそうでない人の差がはっきりします。こうした事情が人による応募社数の大きな開きに表れていると考えられます。
40代 未経験で転職に成功する3つのポイント
40代での転職はここまで説明してきたように、決して容易なことではありません。
しかし、ポイントをおさえて転職活動をすることで、自分にとって最大限の成果を出すことができます。
40代未経験で転職に成功するためには、以下3つのポイントに気をつけて下さい。
1. 資格の取得などを通じてスキルアップする
転職活動において即戦力が求められる40代。業務に直結する資格を保有していることで、採用担当者から「即戦力になるだろう」「業務内容に適性があり、長く働いてくれそうだ」と思って貰えます。
これまでの経験や実績とは関係のない新しい業界を受ける場合は、仕事に関係する資格を取得し、採用担当者に適性の高さや意欲をアピールすることがおすすめです。
また、希望する転職先の業務に関係する資格取得のプロセスにおいても仕事の向き不向きを自己判断できます。
資格取得が難しい場合や、その分野の勉強を苦痛と感じる場合には、その業界とはミスマッチである可能性が高いでしょう。
2. 副業(複業)からはじめてスキルを得る
転職を希望している業界のある人は副業(複業)から始めることをおすすめします。
現職を続けながら、これから転身したい業界で求められるスキルを副業として磨いていきましょう。
未経験の分野に転職を希望する場合、正社員としての転職を希望するよりも、自分のスキルを活かして副業で少しずつ実績を重ねた上で転職活動を行う方が採用率が上がります。
また、転身したいと考えられる業界を副業で経験できるため、転職後のミスマッチも防げます。
副業で未経験の仕事を始める場合、最初のうちは低単価や割の合わない仕事を請け負うこともあるでしょう。
「実績を作るため」「スキルアップするため」と割り切ることも大切です。
3. 他社でも生きるソフトスキルを向上する
ソフトスキルにはコミュニケーションスキル、リーダーシップスキル、課題解決能力、主体性などが含まれています。
40代の転職では業務に直結するハードスキルはもちろん、ソフトスキルも求められることが多いと考えられます。
たとえば、20代であればコミュニケーションのほかある程度の主体性があれば高い評価をもらえる一方、40代には部下や後輩をまとめるリーダーシップスキルや、自分自身で課題を解決できる能力が求められます。
特に、40代を念頭においた求人は管理職やマネジメント的ポジションの求人が多いので、リーダーシップや年下社員をフォローできる寛容性の有無も採否を決める大きなポイントとなると考えられます。
20代や30代前半の転職であれば、未経験、かつスキルがなくてもポテンシャルや意欲などが評価されて採用されるケースもあります。
しかし、企業は40代に対して即戦力を求めているため、業務に活かせるスキルがない人は転職が難しくなります。
資格を取得したり、副業で実績や経験を積んだりすることで、経験のなさや年齢をカバーできることもあります。
40代で転職を検討する人のよくある質問
以下では、40代で転職を検討している人からよく受ける質問を紹介します。
Q. 大阪など東京以外の転職におすすめの転職サイトはありますか?
転職サイトには東京以外の転職に対応しているサイトもあります。
東京のみならず大阪や名古屋といった大都市圏を中心に扱っているサイトや、地方の求人を多く扱っているサイトも少なくありません。
TypeやMS-japanが東京や大阪などの大都市圏を中心に扱っているのに対し、リクルートエージェントやIndeedは地方エリアを含めて広範囲のエリアをカバーしています。
特に、Indeedは地方エリアの多種多様な求人が出ているのでおすすめです。
Q. 40代 男性向け / 女性向け おすすめ転職サイトはある?
40代男性にはリクルートエージェントやビズリーチがおすすめです。
管理職やマネジメント職の求人も多く、好待遇の求人も少なくないため、満足できる給与が支給される企業と出会えるはずです。
女性にはMS-japanやイーキャリアがおすすめです。
MS-japanは女性に人気のバックオフィス職の求人が多いです。
また、イーキャリアは在宅ワークやリモートワークの求人も多いため、育児や介護と仕事を両立したい女性にピッタリの求人もあります。
Q. 複数の転職サイトを使い分ける必要はありますか?
複数の転職サイトに登録することで出会える企業の数はおのずと増えます。
何十もの転職サイトに登録する必要はありませんが、2~3の転職サイトに登録してみるとよいでしょう。