Webで気軽に仕事を探せるようになった今、転職する人だけでなく、副業に従事する社会人が増加しています。収入アップを目指している人から、スキルアップを目指している人まで、社会人の副業の目的はさまざまです。

この記事では、社会人におすすめの13の副業や、副業を始める注意点、確定申告などの手続き周りまで幅広く解説します。これから副業を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

知っておくべき社会人の副業事情

社会人で副業を始める人は少なくありません。ここでは副業を始める前に知っておくべき社会人の「副業事情」を紹介します。

全体の約80%の企業が副業を禁止している

2021年に株式会社リクルートが行った「兼業・副業に関する動向調査データ集2021」によると、正社員の副業を容認、推進している企業は回答した企業全体の2割にも満たない19.1%という結果でした。

2割未満という結果ではあるものの、前年の2020年に行われた同調査と比較すると1.1%上昇しています。まだまだ少ないものの、徐々に正社員の副業を容認する企業が増えているといえそうです。

増え続ける副業者の人口

2018年は、政府の働き方改革で副業が推奨され始めたり、それに伴って副業を解禁した企業が増えたりしたことから「副業元年」と呼ばれています。

2017年に総務省統計局が発表した資料によると、正規と非正規をあわせた「仕事を持つ人」のうち、副業をしている人の割合は4.0%でした。

現在の仕事を続けながら、他の仕事もしたいと希望している「追加就業希望者」の割合は、6.4%となっています。

正規、非正規問わず働く人にとって「複数の仕事を持つ」ことは「当たり前の働き方のひとつ」となっているのではないでしょうか。

社会人が副業に費やす平均の労働時間

厚生労働省が2020年7月に行った調査の結果によると、副業に従事する人のうち、1週間あたりの副業の実労働時間が10時間以上20時間未満の人が全体の25.6%と4分の1を占める結果となっています。

週5時間以上10時間未満で24.3%、続いて5時間未満が23.0%です。週に20時間となると、平日(営業日)を5日と仮定した場合の1日当たりの副業の労働時間は4時間となります。以下の表を詳しくご覧ください。

この調査から、副業を継続していくには「副業をするための時間をどのように捻出するか」がカギといえそうです。 

副業月収は「1万円未満」がほぼ半数

株式会社ビズヒッツが、2019年11月5日∼2019年11月8日にかけて全国副業経験者1000人を対象に行った調査によると、副業月収の平均が47,445円である一方、副業月収が「1万円未満」の人が49.1%と約半数にのぼる結果となりました。

続いて副業月収が「1万円以上3万円未満」の人が29.1%となっています。

平均以下の人の割合が全体の約8割という結果から、「本業に影響を出さない範囲での副業で、高い収入を得ることは簡単ではない」といえるでしょう。

社会人におすすめの副業の種類

社会人におすすめの副業の種類

どの副業を選ぶかによって「継続できるか」「期待する収入を得られるか」が変わるため、副業選びは重要なポイントです。ここからは社会人におすすめの副業を見ていきます。

Web系の副業

Web系の副業にはいくつかの種類があります。Web系とはパソコンとインターネット環境があることを前提に行う副業のことで、主に以下の職種が挙げられます。

  • Webライター
  • プログラマ
  • Webデザイナー
  • 動画編集
  • デジタル専門のイラストレーター
  • ブロガー
  • アフィリエイト
  • フリマサイト活用
  • ポイ活

上記の副業のなかで、プログラマーやWebデザイナー、動画編集やイラストレーターは専門知識やスキルが求められるため「副業をしよう」と思い立ってすぐにできるものではありません。スクールなどでスキルを習得した人や、もともと本業としている人が、副業として仕事を請け負うことがほとんどです。

一方でブロガーやアフィリエイト、フリマサイト活用、ポイ活などは今日からでもスタートできる副業といえます。時間に縛られず、副業するタイミングを自分で決められるため、本業や生活リズムへの影響も少ない仕事です。

投資系の副業

投資系の副業をするにはある程度まとまった自己資金が必要になりますが、インターネット環境とスマートフォンがあれば、すぐにでも始められる副業です。

主な投資系の副業の例は、以下です。

  • FX(外国為替証拠金取引)
  • 仮想通過
  • 株式売買
  • NFT
  • NISA
  • 不動産投資
  • 先物取引
  • 外貨預金
  • 国債

リスクが低い投資は一般的に利益も損失も少ない傾向があります。一方でリスクが高い投資は利益が大きくなることがある一方で、損失も大きくなる点には注意が必要です。

また金融取引を行うには、深く広い知識が必要です。投資系の副業をする場合は、国債や投資信託といった低リスクのものからスタートし、徐々に知識を深めたうえで投資する金額を増やしたりリスクの高いサービスを購入したりすることが、自分の資産を守る重要なポイントといえます。

アルバイトで副業

社会人向けのアルバイトを副業にする方法があります。

会社の休日に1日だけでも副業としてアルバイトをすることで、ある程度まとまった収入が得られるでしょう。社会人向けのアルバイトには以下のようなものがあります。

  • 通販会社の倉庫仕分け作業
  • シール貼り
  • 検定試験の監督
  • チラシ封入
  • 飲食店のホールスタッフ
  • 宅配スタッフ

特定の日だけ従事できる単発バイトが求人媒体では多数掲載されています。

まずは単発の仕事に従事してその仕事が自分に合うかどうかを確認してから継続できるアルバイトを探すと、本業や生活リズムへの負荷を軽減できるでしょう。

社会人に人気の副業ランキングTOP5

ここからは社会人に人気の副業をランキング形式で紹介します。それぞれの副業のメリットやデメリットを確認し、自分にあった副業を探すときに参考にしてください。

1位:懸賞・アンケートモニター

概要懸賞に応募して商品の獲得を目指す。アンケートに回答してポイントや現金を得る。
メリット低リスク。スキマ時間でできる。知識不要。初心者でもできる。
デメリット懸賞は当たるとは限らない。まとまった収入にはなりにくい。

2位:クリエイティブ(ライター、デザイナーなど)

概要文章やイラスト、Webサイトなどを製作(制作)する。担当する領域によってスキルが異なり、報酬も変わる。
メリットスキルがあれば継続的な仕事を得やすい。
デメリットスキルがなければ続けにくい。パソコンや液晶タブレット、ペインティングツールといった道具を揃える必要があり、経済的な負担が少なくない。

3位:インターネットメディア(アフィリエイト、アドセンスなど)

概要ブログやSNSで成果報酬型広告を掲載し、読者が紹介した商品を購入することによって企業から報酬を得る
メリット始めやすい。スキルがなくても続けやすい。リスクが低い。
デメリット商品によっては売れないものもある。

4位:投資・シェアビジネス(不動産、株式など)

概要株式や不動産などに投資することで利益獲得を狙う。
メリット時間に縛られず利益を得られる可能性がある。投資先によっては大きな利益を得られる。
デメリット投資元本を失うリスクがある。金融関係の知識が必要。

5位:飲食・サービス業

概要飲食店やサービス業にアルバイトとして従事する
メリットリスクがない。スキル不要。初心者でも始めやすい。
デメリット肉体的な負担が少なくない。時間に縛られる。

在宅でできるおすすめの副業5選

社会人で正社員ともなると、余った時間とはいえ「外で働く」ことが負担になることもあるでしょう。そういった場合は、在宅でできる副業を探すことになります。ここからは、社会人が在宅でできるおすすめの副業を5つ紹介します。

アンケートモニター

概要企業によるアンケートに回答して、報酬としてポイントや現金を得る。パソコンやスマートフォンがあれば可能。
目安の収入~2万円(目安)
メリットパソコンやスマートフォンがあれば、時間や場所を問わずに可能。
デメリット手間がかかる割には得られる報酬が低いこともある。
おすすめサイトhttps://monitor.macromill.com/https://dstyleweb.com/https://www.cue-monitor.jp/

データ入力

概要企業から依頼されるさまざまな資料の数値をパソコンで入力する。
目安の収入単純な入力:1文字0.1円~、データの分類や判断が伴う場合…1件10円~50円
メリットパソコンがあれば仕事をすぐに始めることができる。専門的な知識は不要。
デメリットブラインドタッチができないと高額の報酬を得ることは難しい。
おすすめサイトhttps://crowdworks.jp/https://www.r-staffing.co.jp/https://www.adecco.co.jp/

Webライター

概要インターネット上のさまざまなサイトに掲載される記事を書く。
目安の収入1文字0.1円~(専門的な知識があればより高い報酬が得られる)
メリットパソコンがあれば仕事をすぐに始めることができる。
デメリット専門的な知識がないと高額の報酬を得ることは難しい。ブラインドタッチができないと仕事の効率が下がる。
おすすめサイトhttps://lucy.ne.jp/bazubu/https://crowdworks.jp/https://coconala.com/

アフィリエイト

概要ブログやSNSで成果報酬型広告を掲載し、読者が紹介した商品を購入することで企業から報酬を得る。
目安の収入5000円未満
メリット一度投稿すれば継続的に報酬を得られる可能性がある。
デメリット労力をかけても報酬が得られないことがある。
おすすめサイトhttps://www.a8.net/

プログラミング

概要さまざまなプログラム言語を用いてシステムやアプリ、ゲームを作成する。
目安の収入時給3,000円~(業務内容によって異なる)
メリット本業の延長であれば、新たなスキルの必要がなく始めることができる。高い収入を得られやすい。
デメリットスキルがないと始めることが難しい。
おすすめサイトhttps://prog-8.com/

土日(休日)におすすめの副業5選

会社員である以上、仕事がある日は本業に集中する必要があります。

副業は仕事が休みの日にやりたい、という人に向けてここでは、土日(休日)におすすめの副業を5つ紹介します。

デリバリー

概要さまざまな荷物を指定された場所に運ぶ。
目安の収入時給1000円程度
メリットスキルがなくても始めやすい。
デメリット自転車やバイクは自前で用意することがある。運転免許が必要になることがある。配達量によって収入が変わる仕事もある。
おすすめサイトhttps://corporate.demae-can.com/gig_personal/https://delivery.shotworks.jp/https://corporate.demae-can.com/

治験バイト

概要厚生労働省に認可される前の新しい薬の有用性や効果、安全性を確認するため、実際に薬を試す。
目安の収入1日あたり1万円~2万円(日給)
メリット1日あたりで高い報酬が得られる。
デメリット安全性が確認されていない薬のため一定のリスクがある。拘束時間が長い。体質や体調によっては参加できないことがある。
おすすめサイトhttps://www.jcvn.jp/https://chiken-bank.com/https://www.medimate.co.jp/

試験監督

概要検定試験や大学の試験などの試験の監督(運営補佐)を行う。
目安の収入時給1000円程度
メリット肉体的な負担が少ない。
デメリット拘束時間が長い。競争率が高く、バイトに入れないことがある。
おすすめサイトhttps://hb.en-japan.com/https://townwork.net/jobCategory/jc_014/jmc_01406/https://www.randstad.co.jp/spot/sb100/

イベントスタッフ

概要さまざまなイベントにおいて、運営の補助を行う。
目安の収入時給1100円程度
メリット比較的時給が高い。
デメリット肉体的負担が少なくない。拘束時間が長いことがある。
おすすめサイトhttps://baito.mynavi.jp/shokushu/event/https://baito.mynavi.jp/https://en-gage.net/

家事代行

概要さまざまな家事を家人の代わりに行う。
目安の収入時給1000円程度
メリット専門的なスキルがなくても始めやすい。
デメリット家事全般に慣れていない人には不向き。
おすすめサイトhttps://casy.co.jp/https://www.r-maid.com/https://ssl.takamisupply.co.jp/

投資系のおすすめの副業3選

肉体労働やこまめに手を動かす作業は避けたい、という人には投資系の副業があります。

ここでは、投資系のおすすめの副業を3つに絞って紹介します。

株式投資

概要さまざまな会社の株式を購入して値上がり差益を狙う。
目安の収入相場の動きによって異なる。損失が出ることもある。
メリット不労所得が得られる可能性がある。
デメリットまとまった資金が必要。損失が出る可能性がある。
おすすめサイトhttps://www.sbisec.co.jp/https://www.rakuten-sec.co.jp/https://www.matsui.co.jp/

為替(FX)

概要取引所に証拠金を預け、さまざまな国の外貨を売買する。
目安の収入相場の動きによって異なる。損失が出ることもある。
メリット元手資金以上の取引ができるため、その分利益が出ると大きい。
デメリット元手資金以上の取引ができるため、損失が大きくなりやすい。平日は夜間も取引が行われるため、注意が必要。
おすすめサイトhttps://fx.dmm.com/https://www.click-sec.com/https://www.rakuten-sec.co.jp/

<h3>暗号資産(仮想通貨)

概要取引所に証拠金を預け、さまざまな仮想通貨を売買する。仮想通貨の現物を購入することもできる。
目安の収入相場の動きによって異なる。損失が出ることもある。
メリット取引方法によっては元手資金以上の取引ができるため、その分利益が出ると大きい。
デメリット取引方法によっては元手資金以上の取引ができるため、損失が大きくなりやすい。ハッカーによる攻撃リスクがある。
おすすめサイトhttps://coincheck.com/ja/https://www.rakuten-wallet.co.jp/https://bitflyer.com/ja-jp/bitcoin-chart

副業の始め方

副業の始め方

副業の始め方にはいくつかの方法があります。副業を始めるにあたって大切なことは、以下の3つです。

  • 続けられるかどうか
  • 期待する収入を得られるかどうか
  • 本業にネガティブな影響を及ぼさないか

ここからは副業を始めたい人に向けて、おすすめの副業の始め方を紹介します。

クラウドソーシング

クラウドソーシングサイトに登録し、自分のスキルを必要な人に買ってもらう方法です。業務委託契約であれば、時間や場所にとらわれずに仕事をすることができます。

>>メモ:ここに業務委託の記事を内部リンクで入れる

Webライティングや記事の監修、イラストや動画の編集といったスキルや道具が必要なものから、データ入力といった簡単な作業までさまざまです。カウンセリングや金融、相続関係の相談といった業務もあるため、資格や本業での知識を生かしたい人におすすめといえます。

クラウドワークスランサーズなどのクラウドソーシングサイトに、まずはワーカーとして登録してみましょう。

求人サイト

各求人サイトでも副業を見つけることができます。

正社員や契約社員、アルバイトの募集のほかに「業務委託」という表示があれば、副業として参加しやすいと判断できるでしょう。副業専門の求人サイトもあるため、まずは各サイトに会員登録し、希望する条件の求人が掲載されたらアラートメールが来るように設定することをおすすめします。

副業専門の求人サイトにはIT系の副業が見つけやすいFindyFreelanceや営業や人事などさまざまな職種を選べるハイプロダイレクト、転職を視野にいれた副業も可能なsubstartなどがあります。

SNS

各種SNSでも副業を見つけることが可能です。

希望する職種にハッシュタグをつけて「#〇〇募集」といった検索をかけると、そのタイミングで募集している企業のツイートが見つかるかもしれません。応募後、ポートフォリオを提出したりテストを受けたりなどの流れは、募集をしている人や会社によって異なります。

画像作成や動画編集のスキル、あるいはマーケティングのスキルやSNSごとの専門的なスキルが求められる副業もあるため、プライベートでも利用しているSNSで副業を探すとスキルマッチした副業が見つかりやすいでしょう。

社会人が副業を始める時の注意点

社会人が副業を始めるにあたってはいくつかの注意点があります。

ここでは、社会人が副業を始めるときの注意点を3つに絞って紹介します。

副業が容認されているか会社の規則を確認

正社員として会社に属している以上、会社の規則を守る義務があります。副業を始めるまえに会社の就業規則で「副業が許可されていること」を確認しましょう。もし副業が、会社の就業規則で許可されていない場合は副業をすることはできません。

副業の年収が20万円以上なら確定申告が必要

副業で収入を得た場合、確定申告が必要になるケースがあります。詳しくは下図のフローチャートをご覧ください。

年間で安定した副業の収入を得られると仮定すると、1ヶ月あたり1.7万円を超える収入を得た場合は確定申告が必要です。1ヶ月あたり1.7万円という金額は、割と現実的な数字であるといえるため「副業と確定申告はセット」と覚えておくといいでしょう。

確定申告が不要でも住民税の申告は必須

年間の副業収入が20万円に満たなかった場合でも一定の収入が発生するため、住民税の申告は必要です。住民税とは、自分が住む自治体が行政サービスを円滑に遂行するために収める地方税のことをいいます。

住民税は所得に応じて負担額が変わる「所得割」と所得に関係なく公平に負担額が決まっている「均等割」で構成されています。前年の1月1日から12月31日までの所得で算定される仕組みです。

住民税の申告期限は確定申告と同じ、2月16日から3月15日。申告方法は、各自治体に所得を申告したのち、申告した所得額に応じた住民税を納付する流れとなります。住民税の申告に必要な書類は、お住まいの自治体のホームページからダウンロードできるため、一度ご確認ください。

社会人が副業を始める3つの魅力

社会人が副業を始める3つの魅力

社会人が副業を始めるメリット、魅力はどこにあるのでしょうか。ここでは社会人が副業を始める3つの魅力を紹介します。

収入の増加が見込める

社会人が副業を始めるメリットのひとつは「収入の増加が見込める」ことです。

正社員として一定の収入はあるものの、将来のためにもっと収入を増やしたいと感じる人もいるでしょう。正社員で今よりも収入を増やすには、今の会社で昇格を目指す方法、転職での収入アップを目指す方法、もしくは今の仕事と並行して副業をする方法の3つの選択肢があります。これらの方法のうち、自分で仕事の種類や労働時間をコントロールできるのは「副業」です。

自分の希望する職種や働き方で今よりも収入がアップするのは大いに魅力的だといえます。

スキルアップにつながる

副業で新たなスキルを身につけられるのもひとつの魅力です。副業を通じて資格を取得したり、専門的なスキルを勉強したりすることで、本業以外でのスキルアップも可能です。

たとえばプログラミングのスキルを独学やオンラインスクールで身につけると、プログラミングの副業が可能になります。宅建や司法書士といった業務独占資格を取得すれば、その資格にしかできない業務に、副業として従事することが可能です。

本業へのシナジー効果を狙ったスキルを選んだり、副業を本業との二本柱にすべく、まったく本業とは関係ないスキルを選んだりするなど、自分に合ったスキルアップを目指せるのは副業の大きな魅力だといえるでしょう。

将来的な選択肢の幅が広がる

社会人が副業をすることで、将来の選択肢が広がることも魅力のひとつ。

副業を始めると、これまで接点がなかった業界の人たちとの接点ができるため、新たなスキルや人脈を身につける機会を得られることがあるのです。「こんなことも仕事になるんだ」という新たな知見を得られると、自分のこれまでの経験やスキルを生かして、もっと仕事の選択肢を広げることができるでしょう。

社会人が副業を始める時のよくある質問

社会人が副業を始めるにあたって、いくつかの疑問が出てくることがあります。ここでは、社会人が副業を始めるときによくある質問のなかから、代表的なものを3つの質問とその回答を紹介します。

副業は会社にバレないですか?

副業を禁止している会社もあるでしょう。「会社に黙っていれば、副業をしてもバレないだろう」と思うかもしれませんが、結論として「副業は会社にバレます」。そのため、会社の就業規則で副業が禁止されている場合は、副業をしてはいけません。

副業が会社にバレる仕組みのひとつは、住民税です。会社は住民税を「特別徴収」という方法で、個人に代わって国に納付しており、所得金額が増えた場合は、住民税を住んでいる自治体に申告する必要があります。

会社が社員に支払っている給料をもとに計算された住民税の金額と納付予定の住民税の金額が異なる場合「会社以外の収入(所得)がある」ことが、会社にわかる仕組みになっているのです。

社会人の副業でいくらまで稼げますか?

この記事でもすでに解説しましたが、副業をしている人のうち約8割の人の副業の収入は1ヶ月で3万円に満たない現状となっています。この金額を多いと感じるか、少ないと感じるかは個人差があるでしょう。

月収を30万円とした場合、月3万円の副業の収入があれば、月収が1割上がったことになります。月収が1割上がるのであれば、少なくない金額といえそうです。月に3万円の収入があると、年間で約36万円の収入を得ることになるため、確定申告が必要になることも認識しておきましょう。

女性におすすめの副業はありますか?

この記事でいくつかの副業をすでに紹介していますが「特に女性におすすめ」といった差はありません。どれもジェンダーを問わず始めることができる副業です。

副業を始めるにあたって重要なことは「女性だからできるかどうか」といった性差による選択ではなく、以下の3点です。

  • 自分に合った副業か
  • 続けられる副業か
  • 期待する収入を得られる副業か

副業で稼ぐため必要なキャリア自律の考え方

副業で稼ぐため必要なキャリア自律の考え方

副業で稼ぐためには自分で自分のキャリアをつくる「キャリア自律」の考え方が求められます。副業で期待する収入を得るだけでなく、新たなキャリアを切り開いていければ、本業に頼らない収入源を得ることができるでしょう。

「収入の柱」を2本に増やせれば、将来の経済的な不安がかなり軽減されるのではないでしょうか。キャリア自律の考え方の基本は、以下の2点です。

  • 会社から与えられる機会を待たない(頼らない)
  • 自らキャリアの開発に取り組む

キャリアアップの機会を今の場所で待つのではなく、自ら新たなキャリアを見つけ、開拓していくことがキャリア自律であり、副業を本業と並ぶ収入の柱にするための基本的な考え方なのです。

まとめ

社会人が副業を始めるにはいくつかの選択肢とともにいくつかのハードルがあります。

どのような副業を選ぶのかによって、収入も継続できるかも、将来のキャリアも大きく変わるのです。

キャリアアップや収入アップを企業に頼ることが難しい状況では、自ら「何ができるのか」を考え行動することが求められます。ただし一人で行動する必要はありません。

キャリア開発やキャリア自律においては、専門家がサポートしてくれる仕組みを利用することも有効な方法です。「自分には何ができるのか」を常に考え、キャリア自律も叶える副業を探しましょう。